リダイレクトとは?SEOへの影響と正しい設定方法を解説

サイト運営者「サイトをリニューアルしたいけど、今の検索順位が落ちないか心配……。」



「リダイレクトって301とか302とか色々あるけど、どれを使えばいいの?」
そんなお悩みを抱えていませんか?
サイトを運営していると、ドメインの変更やページの整理など、どうしてもURLを変更しなければならない場面が出てきます。
リダイレクトとは、古いURLにアクセスしたユーザーを、新しいページのURLへ自動的に転送するしくみのことです。
ただしく設定すれば、これまでに積みあげたSEOの評価を失うことなく、新しいページへ引き継ぐことができます。
- リダイレクトの基本的なしくみ
- リダイレクトがSEOに与える3つの影響
- リダイレクトが必要になる4つの場面
- 301・302・307・308のただしい使い分け
- WordPressやサーバーでの具体的な設定方法
リダイレクトには設定を1つ間違えるだけで、積みあげた検索順位がリセットされたり、アクセスが激減するリスクもあります。
この記事では、SEO初心者の方でもミスなく安全に設定できるようわかりやすく解説しています。手順を一つひとつ確認しながら慎重に進めてみてくださいね!
リダイレクトとは?


リダイレクトの基本的なしくみと目的



リダイレクトって、そもそも何をするものなの?
リダイレクトとは、あるURLにアクセスしたユーザーを、自動的に別のURLへ転送するしくみです。主に、Webサイトのページを移転したり、URLを変更したときに使われます。
このときに古いページのURLへアクセスしたユーザーを、新しいURLへ自動的に転送します。
イメージとしては、お店の「移転案内」と同じです。
旧店舗にやってきたお客さんを、新しい店舗へそのままスムーズに案内するようなしくみがリダイレクトです。
たとえば、サイトのリニューアルやページの統合も、この「URLを変更したとき」にあたります。こうした場面で、ユーザーやクローラーを新しいページへスムーズに案内するために行うのがリダイレクトです。
リダイレクトを設定しないとどうなる?
もしURLを変更したのにリダイレクトを設定しないと、次のようなデメリットが生じます。
- ユーザーが離脱してしまう(404エラー):古いURLにアクセスした人に「ページが見つかりません」というエラー画面が表示され、そのままサイトから離れてしまう。
- 積みあげたSEO評価がリセットされる:検索エンジンが新しいページを認識できず、これまでに獲得した検索順位や被リンクの評価がゼロになる。



見ようとした記事がエラーだと、がっかりして他のサイトにいきますよね。リダイレクトは、そうしたユーザーの離脱を防ぎ、これまでのSEO評価を守るために絶対に欠かせない設定なんです。
リダイレクトがSEOに与える3つの影響



リダイレクトを設定すると、SEO的には何がどう変わるの?
この疑問に答えるために、リダイレクトがSEOにどう影響するのかを、3つのポイントに分けて解説します。
- ページの評価がそのまま引き継がれる
- クローラーが効率よく巡回してくれるようになる
- 設定を間違えるとアクセスや流入が減る
ページの評価がそのまま引き継がれる
古いページが持っていた被リンクや検索順位などのSEOの評価を新しいページに引き継ぐことができます。
リダイレクトで引き継がれる評価は、以下の通りです。
- 他のサイトから貼られたリンクの評価
- 検索エンジンからの評価や検索順位
- Googleがページを巡回して記憶してきたデータ
Google公式も「ただしいリダイレクトを行えば元の評価を引き継げる」と言っています。
積みあげた評価を無駄にしないために、URL変更時は必ずリダイレクトもセットで設定しましょう。


クローラーが効率よく巡回してくれるようになる
2つ目は、サイト内を巡回するロボット(クローラー)に関する影響です。
このロボットの役割は、ネット上の記事を巡って新しい情報を集めることです。
しかしリダイレクトがないと、クローラーは、新旧のページを「別々の記事だ」と勘違いします。
ロボットから見ると「同じ記事が2つある」状態になり、評価が分散して検索順位が落ちてしまいます。
この状況を防ぐためにも、リダイレクトを設定して「ここは移転した」とただしく伝えましょう。
ロボットが迷わなくなるため、新しいページをただしく、そしてすばやく認識してもらえるようになります。
設定を間違えるとアクセスや流入が減る
3つ目は、少し注意が必要なポイントです。
なんとリダイレクトは、設定を間違えると逆効果になってしまいます。
よくある失敗パターンは、次のとおりです。
- 転送先のURLを間違えて、関係のないページに飛ばしてしまう
- 「完全なページの移転」なのに、「一時的な移転」の設定をしてしまう
- 転送を何度も繰り返す設定にしてしまい、ページの表示が遅くなる
※これらのミスについては後の「リダイレクトでやりがちな4つの失敗」でくわしく説明します。
こうしたミスがあるとユーザーは途中で離脱し、ページの評価やアクセスも落ちてしまいます。



リダイレクトって、ただ設定すればいいものではないんです。ただしく設定して、はじめてSEOの効果につながるんですよ。
リダイレクトが必要になる4つの場面





そもそも、どんなときにリダイレクトの設定が必要になるの?
実際にリダイレクトが必要になる、4つのケースを見ていきましょう。
- ドメインを変更する・サイトを引っ越しするとき
- URLの形やパーマリンクを変えるとき
- サイトをSSL化するとき
- 似たページを1つにまとめるとき
ドメインを変更する・サイトを引っ越しするとき
会社名の変更やブランドの刷新にあわせて、ドメインそのものを変更するケースです。
ドメインが変わると、検索エンジンからはまったく別のサイトとして扱われます。
そのため、古いドメインの全ページから新しいドメインの対応ページへ、1つずつリダイレクトを設定する必要があります。
URLの形やパーマリンクを変えるとき
サイトのリニューアルにあわせて、パーマリンクのルールを見直すなどして、サイトのURLを変更するケースです。カテゴリ名を変更する場合も、これにあたります。
サイトのURLを変更する場合、古いURLのSEO評価を保ちつつ、新しいURLへ自然に移行させるために、リダイレクトは必須です。
サイトをSSL化するとき
「http」から「https」へ切り替える、いわゆるSSL化のタイミングもリダイレクトが欠かせません。
「http」と「https」は、見た目は似ていても検索エンジンからは別のURLとして扱われます。SSL化と同時にリダイレクトを設定しないと、httpとhttpsの両方が存在することになり、重複コンテンツとみなされるおそれがあるので注意しましょう。
似たページを1つにまとめるとき
内容が重複している複数のページを1つに統合したいときにも、リダイレクトが必要です。
たとえば「よくある質問」のページが複数存在していて、内容が似ている場合などです。
内容が似たページが複数あると検索エンジンを混乱させ、SEOに悪影響があるおそれがあります。
ページをまとめた後は、不要になったページから残すページへリダイレクトを設定しましょう。評価を1つのページに集めることができるので、検索順位の面でもプラスに働きます。
よく使われるリダイレクトの種類





301とか302とか、数字がいろいろあるけど何が違うの?
リダイレクトにはいくつか種類があり、それぞれ使用する目的が異なります。
ここでは、Webサイトの運営でよく使われる4種類のリダイレクトを解説します。
| 種類 | 主な用途 | SEO評価の引き継ぎ |
|---|---|---|
| 301リダイレクト | 永久的な移転 | すぐに引き継がれる |
| 302リダイレクト | 一時的な移転 | 基本的には旧URLに残る。長期間続けると新URLへ引き継がれることがある。 |
| 307リダイレクト | 一時的な移転(HTTPメソッドを保持) | 302と同様 |
| 308リダイレクト | 永久的な移転(HTTPメソッドを保持) | 301と同様 |
301リダイレクト(永久的にURLを変更)
301リダイレクトは、URLを永久的に変更する場合に使うリダイレクトです。「このページは永久に新しいURLに移転しました」という意味を持ちます。
検索エンジンは301リダイレクトを通じて新しいURLをすぐにインデックスし、古いURLが持っていた被リンクの価値や検索順位などの評価もあわせて引き継ぎます。
ドメイン変更やサイトリニューアルなど、先ほど紹介した4つの場面の多くは、基本的に301リダイレクトを使うと考えてよいでしょう。
302リダイレクト(一時的にURLを変更)
302リダイレクトは、URLを一時的に変更する場合に使うリダイレクトです。「このページは一時的に別のURLに移動しました」という意味を持ちます。
たとえば、システムメンテナンス中に一時的な案内ページへ転送する場合に使われます。
検索エンジンは302リダイレクトを見ると「一時的な転送」と判断します。この場合は、古いURLをそのまま検索結果に残し、評価も元のURLに留めます。



新しいページにSEO評価をしっかり引き継ぎたいなら、302リダイレクトはNGです。Googleが古いURLの評価を持ち続けてしまうので、新しいページがなかなか評価されないんです。
リダイレクトの目的に合わせて使う種類を決めましょう。
307・308リダイレクト
307リダイレクトは302の、308リダイレクトは301の、それぞれ新しいバージョンにあたる種類です。フォームで送信したデータなどを保ったまま転送できるのが特徴で、主にシステム開発の現場で使われます。
普段のサイト運用で使うことはあまりなく、301・302の特殊なバージョン、くらいに覚えておけば十分です。
リダイレクトの設定方法



実際に設定するには、何をすればいいの?
ここからは、実際にリダイレクトを設定する方法を、主な4つの方法別に紹介します。
自社サイトの環境にあわせて、該当する方法を見て進めましょう。
- WordPressで設定する方法
- .htaccessで設定する方法
- Nginxで設定する方法
- PHPで設定する方法
WordPress(プラグイン)で設定する方法
WordPressなら、専用プラグインを使うことで、コードを触らずにリダイレクトを設定できます。よく使われているのは「Redirection」や「Simple 301 Redirects」といったプラグインです。
管理画面上で転送元と転送先のURLを指定するだけで完了するので、コードの知識がなくても扱いやすいのが特徴です。
ここでは代表的な「Redirection」を例に手順を紹介します。
作業前には、念のためサイト全体のバックアップを取っておきましょう。
手順①:「プラグイン」→「プラグインを追加」→「Redirection」を検索して、「今すぐインストール」をします。


手順②:「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」の一覧から、「Redirection」の「設定」を選びます。


