Meta広告のASC(Advantage+セールスキャンペーン)とは?設定方法と運用のコツを解説


Meta広告の設定項目が多くて、正直どこから手をつければいいのか分からない



Meta ASCって何?通常の広告と何が違うの?
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか…
- ASCとは何か、通常のキャンペーンとの違い
- ASCを導入するメリットと、事前に知っておきたい注意点・デメリット
- ASCの具体的な設定手順
- 配信を成功させるための運用のコツ
これからMeta広告の運用を効率化したい方はもちろん、すでにASCを使っているけれど成果が伸び悩んでいる方にも役立つ内容です。ぜひ最後まで読んでみてください!


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Meta広告のASC(Advantage+セールスキャンペーン)とは?
まずは、ASCとは何なのか、基本から見ていきましょう!


ターゲティングや入札、配信面、クリエイティブの組み合わせなどを、過去の配信データをもとにAIが自動で最適化します。 もともとは「Advantage+ ショッピングキャンペーン」という名称で、ECサイトの通販事業者を中心に使われていました。
その後、EC以外の業種にも利用されるようになり、現在は「Advantage+ セールスキャンペーン(ASC)」と呼ばれています。



名前は変わりましたが、AIで広告配信を自動で最適化する仕組み自体は変わっていません。
ASCの仕組みと通常のキャンペーンとの違い
通常のMeta広告では、ターゲティングや予算などを広告主が設定し、配信結果を見ながら調整します。一方、ASCでは、こうした設定の一部をAIに任せることができます。
過去の配信データをもとに、成果につながりやすいユーザーや配信面などを自動で判断し、広告配信を最適化します。
- ターゲティング:AIが成果につながりやすいユーザーを自動で見つけて配信する
- 予算:AIが成果に応じて予算を自動で配分する
- 配信面:FacebookやInstagramなど、成果が出やすい配信面に自動で振り分ける
- クリエイティブ:複数の広告素材を組み合わせ、成果につながりやすいものを配信する
このように、通常のキャンペーンでは広告主が細かく設定・調整する部分を、ASCではAIに任せられます。



運用の手間を減らせる一方で、細かな設定を広告主側で行いにくい点には注意が必要です。
ASCを導入するメリット



実際にASCを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?


- 広告運用の工数削減
- 新規顧客へのリーチ拡大
- クリエイティブの自動最適化
ここから、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう!
広告運用の工数削減
ASCでは、ターゲティングなどの細かな設定をAIに任せられるため、手動で設定を調整する作業を減らせます。
広告の配信結果を確認しながら、ターゲットや配信面などを細かく変更する必要が少なくなるため、運用にかかる負担を抑えやすくなります。
その分、クリエイティブの制作や広告全体の見直しなど、ほかの業務に時間を使いやすくなります。
新規顧客へのリーチ拡大
ASCでは、広告主があらかじめ設定したターゲットだけに配信するのではなく、配信データをもとにAIがユーザーを探しながら広告を配信します。
そのため、これまで想定していなかったユーザーからコンバージョンが発生するなど、新しい顧客層を見つけられる可能性があります。
自社で設定したターゲットだけではリーチしにくかったユーザーにも広告を届けられる点は、ASCのメリットのひとつです。
クリエイティブの自動最適化
ASCでは、複数の画像や動画、テキストなどを登録し、それぞれの配信結果をもとにAIが配信を最適化します。
そのため、広告ごとの反応を確認しながら、手動で配信量を調整する作業を減らせます。
また、広告を表示する場所によって反応の良いクリエイティブが異なる場合もあります。Facebookのフィードでは画像広告、Instagramでは動画広告の反応が良いといった違いも、配信データをもとにAIが判断します。
広告を複数用意しておけば、こうした違いを見ながら配信を進められる点もASCの特徴です。
ASC導入前に知っておきたい注意点・デメリット
メリットばかりが目立つASCですが、導入前に押さえておきたい注意点・デメリットもあります。


- 十分なコンバージョンデータがないと、最適化に時間がかかる
- 複数パターンのクリエイティブを用意する手間がかかる
- 配信状況が見えにくく、効果測定がしづらい
それぞれ見ていきましょう。
十分なコンバージョンデータがないと、最適化に時間がかかる
ASCは、過去の配信データなどをもとに広告配信を最適化します。
そのため、広告を始めたばかりでコンバージョンがほとんどない場合は、AIが判断するためのデータが十分に集まらず、成果が安定するまで時間がかかることがあります。
特に、コンバージョン数が少ない状態で設定や予算を頻繁に変更すると、配信が安定しにくくなる可能性があります。
複数パターンのクリエイティブを用意する手間がかかる
ASCでは、複数のクリエイティブを用意して配信することで、それぞれの反応を比較しやすくなります。一方で、複数の広告パターンを用意するには、その分の制作や準備が必要です。
クリエイティブは、画像や動画だけでなく、訴求内容やデザインなどを変えることで、異なるパターンを用意できます。こうしたクリエイティブを複数配信することで、どの広告が成果につながりやすいのかを比較できます。
配信の詳細が見えにくく、効果測定がしづらい
ASCでは、ターゲティングや配信面などの細かな判断をAIに任せるため、通常のキャンペーンと比べて、どのユーザーや配信面にどの程度予算が配分されたのかなど、配信の内訳を細かく把握しにくい場合があります。
成果が良かった場合でも、「どのターゲットや配信面が成果に影響したのか」を細かく分析することが難しいケースがあります。そのため、細かなターゲティングや配信先ごとの検証を重視する場合は、通常のキャンペーンのほうが適していることもあります。
こんな企業にASCがおすすめ
ここまでの内容を踏まえると、ASCは次のような企業に向いていると考えられます。
- ECサイトなど、月間である程度のコンバージョン件数がある企業
- 広告運用の担当者が少なく、工数を減らしたい企業
- クリエイティブを複数パターン用意できるリソースがある企業
逆に、コンバージョン数がまだ少ない立ち上げフェーズの企業や、細かいターゲティングで検証を重ねたいフェーズの企業は、まずは通常のキャンペーンで土台を作ってから、ASCへの移行を検討するとよいでしょう。
Meta広告ASCの設定方法


ASCは、通常のMeta広告と比べて設定する項目が少なく、広告運用の経験が少ない方でも始めやすいのが特徴です。ただし、設定をすべてAIに任せられるわけではありません。キャンペーンの目的や予算、コンバージョン、広告素材など、広告主側で設定する項目もあります。
ここでは、実際の広告マネージャの画面に沿って、ASCを設定する手順を4つに分けて解説します。
- キャンペーンを作成する
- キャンペーンの設定をする
- 広告セットを設定する
- 広告を作成する
設定前に確認しておきたいこと
ASCを作成する前に、まず「何を成果として広告を最適化するのか」を決めておきましょう。
たとえば、ECサイトであれば「商品購入」、BtoB企業であれば「資料請求」や「問い合わせ」などが考えられます。
ASCは、設定したコンバージョンをもとに広告配信を最適化するため、広告を出す前に「何を成果とするのか」を明確にしておくことが重要です。また、Webサイトでのコンバージョンを計測する場合は、Metaピクセルなどの計測環境も事前に確認しておきましょう。



特にBtoB広告では、最終的な成果につながる行動をコンバージョンとして設定することがポイントです。
1. キャンペーンを作成する
まず、Meta広告マネージャを開き、「作成」から新しいキャンペーンを作成します。
購入タイプは「オークション」、キャンペーンの目的は「売上」を選択しましょう。
「売上」を選択して次へ進むと、キャンペーンの設定画面が表示されます。
ここで確認しておきたいのが、画面上部などに表示される「Advantage+ セールスキャンペーン」の設定です。
「オン」になっていれば、ASCとしてキャンペーンを作成できます。
通常のキャンペーンとASCを間違えないためにも、ここは最初に確認しておきましょう。
2. キャンペーンの設定をする
キャンペーンを作成したら、次に予算などのキャンペーン設定を行います。
キャンペーン予算を設定する
まず、「予算戦略」が「キャンペーンの予算」になっていることを確認します。
そのうえで、1日あたりの予算、または特定の期間(通算予算)で使用する予算を設定します。
ASCでは、キャンペーン単位で設定した予算をもとに、AIが成果につながりやすい配信先などへ予算を配分します。そのため、通常のキャンペーンのように広告セットごとに細かく予算を分けるのではなく、キャンペーン全体の予算を設定するのが基本です。
ここで注意したいのが、「予算をAIに任せる=予算額までAIが決める」という意味ではないことです。



広告主が設定した予算の範囲内で、どこにどれだけ配分するかをAIが最適化すると考えると分かりやすいでしょう。
3. 広告セットを設定する
キャンペーンの設定が終わったら、広告セットの設定に進みます。
- コンバージョンの場所
- パフォーマンスの目標
- コンバージョンイベント
- 配信スケジュール
- オーディエンス
コンバージョンの場所とパフォーマンスの目標を設定する
まず、「コンバージョンの場所」と「パフォーマンスの目標」を設定します。
Webサイトで問い合わせや資料請求を獲得したい場合は、コンバージョンの場所を「ウェブサイト」に設定します。
あわせて、パフォーマンスの目標が「コンバージョン数の最大化」になっていることも確認しましょう。
コンバージョンイベントを設定する
次に、コンバージョンイベントを設定します。
Webサイト上でコンバージョンを計測する場合は、事前にMetaピクセルなどの計測環境を設定しておく必要があります。
たとえば、ECサイトなら「購入」、BtoBサイトなら「問い合わせ」や「資料ダウンロード」など、自社の目的に合ったイベントを選択します。
コンバージョンイベントが正しく設定されていないと、ASCが「何を成果として広告を最適化すればよいのか」を判断しにくくなります。そのため、広告を出す前に、イベントが正しく計測できているかも確認しておきましょう。
配信スケジュールを設定する
続いて、広告の配信開始日や終了日を設定します。
キャンペーンを開始する日が決まっている場合は開始日を設定し、期間を決めて配信する場合は終了日も設定します。



特に終了日が決まっていない場合は、無期限で配信することも可能です。
オーディエンスを設定する
最後にオーディエンスを設定します。
ASCでは、基本的にAIが配信先を自動で最適化します。そのため、通常のキャンペーンのように「20代女性」「東京都在住」など、細かな条件を組み合わせてターゲットを設定する必要はありません。
一方で、広告を配信したくないユーザーがいる場合は、除外設定を行うことができます。
たとえば、既存顧客への広告配信を避けたい場合などは、除外するユーザーを設定しておきましょう。





「誰に配信するかをすべて決める」のではなく、AIに任せる部分と、広告主が制御する部分を分けて考えることがポイントです。
4. 広告を作成する
広告セットの設定が終わったら、最後に広告を作成します。
ここでは、通常のMeta広告と同じように、広告に使用する画像や動画、テキスト、リンク先などを設定します。
- Facebookページ・Instagramアカウント・(Threadsアカウント)
- 広告フォーマット
- 画像・動画などのクリエイティブ
- 広告文(メインテキスト)
- 見出し
- リンク先URL
ASCでは、複数のクリエイティブを登録し、配信データをもとに成果につながりやすい組み合わせをAIが判断します。そのため、1つの広告だけを登録するのではなく、訴求やデザインの異なるクリエイティブを複数用意しておくことも重要です。
たとえば、
- 「無料資料」を強調した広告
- 「課題解決」を強調した広告
- 「実績や事例」を強調した広告
のように訴求を変えることで、どのような広告がユーザーに反応されやすいのかをAIが判断するための材料を増やせます。
必要な項目をすべて設定し、審査が完了すればASCの配信を開始できます!
ASCの設定で特に重要なポイント
ここまでの設定をまとめると、ASCでは「細かく設定すること」よりも、AIが正しく最適化できる環境を整えることが重要です。
- 目的:何を成果として広告を配信するのか
- 予算:キャンペーン全体でいくら使うのか
- コンバージョン:どのユーザー行動を成果として計測するのか
- クリエイティブ:AIが比較・最適化できるだけの広告素材を用意できているか
ASCは設定項目が少ないからといって、何も考えずに配信すれば成果が出るわけではありません。
広告の目的やコンバージョンを明確にしたうえで、AIが判断するためのデータとクリエイティブを用意することが大切です。
ASCの運用を成功させるポイント
配信を開始したあとの運用にも、いくつかコツがあります。


学習期間中は設定変更を最小限にする
配信を始めた直後は、すぐに結果が出ないことがあります。短期間の結果だけを見て予算や設定を頻繁に変更すると、配信が安定しにくくなる場合があります。
まずは一定期間データを蓄積し、コンバージョン数や広告全体の成果を確認したうえで、設定を変更するか判断しましょう。
クリエイティブのA/Bテストを行う
クリエイティブは、画像や動画、見出し、訴求内容などを変えて、定期的にA/Bテストを行いましょう。
たとえば、同じサービスを訴求する場合でも、「料金の安さを強調する広告」と「導入事例を紹介する広告」など、内容を変えて比較できます。
配信結果を比較することで、どのようなクリエイティブが成果につながりやすいのかを確認できます。



ただし、一度に複数の項目を変更すると、結果の原因が分かりにくくなります。変更は絞り、結果を見ながら改善しましょう。
配信結果からクリエイティブの傾向をつかむ
配信結果は数字だけでなく、クリエイティブごとの傾向にも目を向けてみましょう。
- 動画のほうがクリックされやすい
- 事例を紹介した広告から問い合わせが多い
- 無料資料を訴求した広告のCPAが低い
といった傾向が分かれば、次のクリエイティブを作る際の参考になります。
ASCに配信を任せるだけでなく、配信結果から次の施策につながる情報を集めることも重要です。
運用状況を記録する
ASCでは細かな配信設定を手動で変更することが少ないため、後から「いつ、何を変えたのか」が分かりにくくなることがあります。
設定内容や変更したタイミング、配信結果などを記録しておけば、成果が変化したときにも原因を確認しやすくなります。
まとめ
今回は、Meta広告のASC(Advantage+セールスキャンペーン)について、仕組みやメリット・注意点、設定方法、運用のポイントを解説しました。
ASCは、ターゲティングや配信面、予算配分、クリエイティブなどの最適化をAIに任せられるため、広告運用の工数を減らしながら成果の向上を目指せる仕組みです。
一方で、AIに任せる範囲が広いからこそ、コンバージョンを正しく設定することや、複数のクリエイティブを用意することなど、事前の準備が重要です。また、配信後も結果を確認し、クリエイティブの改善や設定の見直しを行う必要があります。
- ASCの特徴を理解し、自社の広告運用に合っているか確認する
- 広告の目的やコンバージョンを明確にする
- AIが最適化できるよう、複数のクリエイティブを用意する
- 配信後のデータを確認し、クリエイティブなどを継続的に改善する
パキシーノでは、Meta広告を含めたWeb広告の運用支援を行っています。自社に合った広告の設計や運用方法についてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
- ASCで配信する年齢設定は、どこまで細かく指定できますか?
-
ASCは細かいターゲティングをAIに任せる仕組みのため、通常のキャンペーンほど詳細な年齢設定はできません。大まかな年齢範囲の指定にとどまる点は、事前に理解しておきましょう。
- ASCの効果が出るまで、どのくらいの期間が必要ですか?
-
アカウントやコンバージョン数によって差はありますが、AIの学習が安定するまでには一定の期間がかかります。学習期間中は設定変更を控え、じっくり様子を見ることが成果につながります。
- 通常のキャンペーンとASC、どちらを選べばよいですか?
-
コンバージョンデータが蓄積されており、運用工数を減らしたい場合はASCが向いています。逆に、ターゲティングを細かくコントロールしたい場合や、コンバージョンデータがまだ少ない場合は、通常のキャンペーンから始めるのもひとつの方法です。
- ASCの配信中に、除外設定は変更できますか?
-
既存顧客の除外設定など一部の項目は配信中でも調整可能です。ただし、学習期間中に頻繁に変更すると最適化が乱れる原因になるため、変更は必要最小限にとどめることをおすすめします。


