イノベーションとテクノロジーの掛け算で人々を元気するため起業することにした

先日書いたnoteのとおり、メルカリを辞めて、起業することにしました
(登記もしてませんし、プロダクトもこれから)。

note(ノート)
大好きだったメルカリを退職しました|masudak お約束(?)のツイートのとおり、メルカリを退職しました(2022年1月退社なので正確にはまだ有休期間)。 お疲れさまでした! pic.twitter.com/j3cAFKA1kP — masudak | イ...

この記事では、どんなテーマで起業するのか、何を課題と考えているかまとめました。
プレシード期で僕一人からなので、興味持ってくださった方ぜひTwitter/Facebook等でご連絡いただければと思います。

結論から言うと、日本の失われた30年、そして未来に希望が持てず元気がない現状を良くするため、イノベーションとテクノロジーを軸に起業します。

目次

なぜイノベーションか

1970~80年代、日本は破壊的・市場創造型イノベーションを連続して興してきた。 しかし、この25年間は効率化イノベーションが中心になり、このようなイノベーションがほとんど起きていない。課題はイノベーションそのものではなく、新しい経営のやり方を試行錯誤し続けていくことが求められているのだ。 だから、私たちは過去に対する誇りをもちつつ、将来への期待を膨らませて進まなければならない。イノベーション100委員会が、 大企業からのイノベーションを促進する、新たな経営とファイナンスのやり方を提言することを期待している。

ハーバード・ビジネス・スクール教授 クレイトン・クリステンセン

イノベーション100委員会レポート」より

ジョンと私は全社会議を開いた。状況を説明し、私は、ディズニーの一部の人々が今も「トヨタスピーチ」と呼ぶスピーチを行った。トヨタ自動車は社員に権限を与え、組み立てラインで問題が発生した際、作業者に判断を任せている。ディズニーの社員も解決策を考え出すのに許可を待つ必要がない。壊れたものを直す権限を与えなかったら、優秀な社員を雇う意味がどこにあるのか。ディズニーで認められた手順から外れたことをしたいと願うスタッフを、あまりに長い間、恐怖の文化が邪魔してきた。そのような小心は、ディズニー・アニメーションにとって有益ではない。有益なのはイノベーションであり、皆にその力があることもわかっている。そう言って、この問題の解決に進んで手を貸すよう彼らを挑発した。

ピクサー流 創造するちから』より

イノベーションには明るい未来を創る力があると信じています。失われた30年と言われている通り、デジタルを中心とした戦いに変わっていても、日本は今までの成功モデルに固執し、イノベーションが起きにくい状況がありました。

かつての日本は、世界に代表するモノづくりを行い、ソニーのウォークマン、トヨタの生産方式などイノベーティブなプロダクト・仕組みを生み出していました。「メイド・イン・ジャパン」という言葉に代表されるように日本が作ったプロダクトは高品質・高性能の代名詞でした。イノベーティブにいいモノづくりができる力が日本にはあったのだと思います。

もちろん経済成長という意味では、人口ボーナスはあるでしょう。なので、イノベーションが全てではないかもしれません。

しかしながら、もっと世界に代表するモノをイノベーティブに生み出せるのではないかと。『創造するちから』で述べられているとおり、優秀な社員が良いものを作ろうとしても、それを阻害する要因が現れ、結果的にイノベーションが起こりにくくなっているのではないでしょうか。

イノベーションを促進できれば、もう一度明るい未来を想像でき、日本が元気になるのでは、しいてはイノベーションで停滞する世界中の人々を幸せにできるのではと思い、イノベーションをコアにすることにしました。

なぜテクノロジーか

テクノロジーは奇跡を生む。それは人間の根源的な能力を押し上げ、より少ない資源でより多くの成果を可能にしてにくれる。人間以外の生き物は、本能からダムや蜂の巣といったものを作るけれど、新しいものやよりよい手法を発明できるのは人間だけだ。人間は、天から与えられた分厚いカタログの中から何を作るかを選ぶわけではない。むしろ、僕たちは新たなテクノロジーを生み出すことで、世界の姿を描き直す。それは幼稚園で学ぶような当たり前のことなのに、過去の成果をコピーするばかりの社会の中で、すっかり忘れられている。

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』より

テクノロジーをコアにするのは、より多くの人を元気に、そして幸せにするためです。

引用で述べられている通り、テクノロジーは人間の能力を拡張するものです。しかしながら、イノベーション領域ではまだ拡張していないと感じます。その結果、人力で解決するしかない。

これではスケールしません。

より広範囲に移動するために交通手段を発達させ、より欲しい物にすぐたどり着くために検索・価値交換する手段を発達させ、より安全に生きるためにリスクを予測する手段を発達させたように、イノベーションを生む手段も発達させられるのではと考えます。

そもそも10年後20年後もイノベーションは一部の天才しか生み出せず、様々なしがらみで潰されてしまっていいのかと考えると、否でしょう。アイディアが出ているものの潰されてしまっているものも多いのではないかと。もっとテクノロジーで支援できるのではと考えています。

また、僕自身エンジニアを長くやっており、自分が起業するならテクノロジーは欠かせないという単純な思いもあります。

どんな人の課題を解決したいか

ファーストペンギンとは、集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵に襲われるかもしれない危険を顧みず、エサを求めて大海原へ最初に飛びこむ1羽の勇敢なペンギンのことを言います。ペンギンの群れには、ある特定のボスやリーダーはいません。 群れになんらかの危険が迫った場合に、いち早く察知して行動する最初の1羽に従うのが、彼らの集団行動の原則です。
転じて、その“最初の1羽”のように、リスクをとって新たな市場に挑む創る人を、スタートアップや新規事業界隈では敬意を込めて 「ファーストペンギン」と呼ぶことがあります。
しかし、この話には裏話があります。 ある動物学者によると、ファーストペンギンの多くは、どうやらあとに続く仲間に押されて「飛び込まざるを得なくなったペンギン」らしいのです。はじめてこの話を聞いたとき、これこそまさに創る人の姿だと思いました。

「事業を創る人」の大研究』より

至るところでイノベーションは重要と言われており、全人類の課題であるでしょう。

ただ、直近のフォーカスは、ここで引用されているファーストペンギン、具体的には以下の人たちの課題を解決したいと考えます。

  • 大企業にて新規事業・イノベーションを求められたが、様々な理由で苦しまれた方
  • 大企業にて経営陣として新規事業・イノベーションを求めているが、様々な理由で苦しまれた方

大企業にフォーカスする理由は以下の2つです。

  • ① 大企業病と言われるとおり、組織の課題によってイノベーションが阻害されるリスクが非常に高い
  • ② 大企業の資産はかなり大きく、カイゼンすることによるインパクトが大きい

①については組織が大きくなると様々な力学が働きます。たとえば、「イノベーション100委員会レポート」では、以下の課題があがっています。

イノベーション100委員会レポート」より

俗に言うイノベーションのジレンマが起きやすくなっています。ベンチャーはこういった課題が起きにくいので個人的にあまり問題視していなく、課題が大きいであろう大企業にフォーカスします。

また、大企業ほどB/Sも厚く、資金・人材・ネットワークどれをとっても、ベンチャーにはない強みがあります。その結果、多くの人を元気するチャンスを秘めていると感じます。

ので、まずは大企業を考えています。

これからやりたいこと

解像度が荒いため、課題やセグメント、提供価値の理解を深めていきます。以下の赤枠のところをやります。

【事業検証期(0→10)シード期編】急成長したスタートアップに聞く、事業成長フェーズごとにぶつかった事業・組織の課題とその対策より

課題としてありそうな領域はこのあたり。

「事業を創る人」の大研究』より

フェーズごとに分けるとこういった課題があると推察される。

「事業を創る人」の大研究』より

また、大企業といっても、サイズ・業種等色々ありますし、部なのか会社なのかといったグラデーションもあります。なので、どこなら価値提供できるのか探りたいです。

具体的には、以下を行っていきます。

  • ① 大企業で新規事業・イノベーティブな試みを行った方へのユーザーインタビュー
  • ② 得られたファクトをもとに、重点課題を特定
  • ③ ソリューションのプロトタイプを作成

どれだけお客さまの課題を解決できるかだと考えているので、しばらくはセールスアニマルになりたいと考えています。

読者の方にお願いしたいこと

以下に該当されている方は、Twitter/Facebook等でぜひご連絡お願いしたいです。

  • ① 新規事業・イノベーションに関わっていた方に、ユーザーインタビューをさせていただきたい
    • 大企業で、新規事業・イノベーション推進を担当されていた方(経営としてコミットされていた方・アサインされ推進されていた方等)
    • 大企業で、インキュベーションの仕組みなどを担当されていた方
    • NPOや自治体等で、外から仕組み作りをされていた方
  • ② masudakがやることに興味を持たれた方に、どういうことを一緒にできそうか話したい
    • デザイン、テクノロジー、ファイナンス等々

①については、生の声を集めたく、ユーザーインタビューをさせてください。話を聞いてみると、コンサルやデザインファーム、インキュベーションの仕組みによって解消されているかもしれませんし、解像度を高めたいです。

そのため、協力するよという方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡頂けると嬉しいです!

また、機会があれば業務委託のような形で、僕自身も支援に入ることも検討したいです。コンサルというよりは一緒に頭手足を使って、新規事業にまつわる課題を解決してほしいという方いらっしゃいましたら、ぜひ仰ってください。最初は頭手足を動かしつつ、プロダクトで解決できる領域があるかを探りたいです。

②についても、関わりたい方いたら、気軽にご連絡ください。この領域は人・組織・これまでの歴史などが複雑に絡み合い、難易度が高いと見ています。それを解ける課題にしないといけません。

こんな方の協力は今すぐにでもほしいです!

  • ① ユーザーインタビューを通して、お客さまの課題を深堀り、UX作れるデザイナーの方
  • ② ユーザーインタビューを通して、お客さまの課題を深堀り、フェーズに合わせたテクノロジーを導入できる方
  • ③ ユーザーインタビューをするためのお客さまを開拓し、課題の解像度をより高められる、セールスに強い方
  • ④ 上記のような行動が円滑に進むよう、フェーズに合わせたファイナンスのアプローチ・ビジネスモデルの構築ができる方

僕自身まだまだ見えないところもあるので、上記以外にもこんなことならできるよという方ぜひご連絡ください。一緒にできることあるかカジュアルに話しましょう!

僕も手段を選ばずなんでもやる覚悟ではありますが、僕一人で解くには限界があるため、みなさまの力を借りたいです。ゼロイチのフェーズ、スタートアップのモノづくりなど、刺激に溢れた環境で楽しんで頂けると思いますので、ぜひご連絡ください!

終わりに

今までエンジニア、PMO、経営戦略とやりたいことをやっていくなかで、自分がワクワクできること、エネルギーをたくさん注げる領域はどこなのだろうと考えていました。

そういったなかで、今回書いたイノベーション×テクノロジーという領域であればこれまでの経験を活かし、点だったものが線になるのではと思い、ワクワクしています。

その一方で社会人人生が長く、事業を生み出すことについてはまだまだ経験が足りません。だからこそ、仲間とともに、ワクワクする未来を作っていければと思います。

ということで、ぜひ応援頂けると嬉しいです!よろしくおねがいします!


P.S.
時間の8割はこの事業立ち上げに使いますが、2割ほどは、他社さまの支援・コラボ等自分の経験を活かしたアプローチに引き続き使っていきたいと考えています。自分の経験をアップグレードしたり、様々な繋がりを得たりしたいと思っているので、組織・経営戦略等でお困りの方いらっしゃいましたら、気軽にご連絡ください!よろしくおねがいします!

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