クリニックのSEO成功の秘訣|SEOの概要から集患アップの具体的な施策を徹底解説

 広報担当A
広報担当A最近、新規患者が減ってきた...



チラシやポータルサイトに頼らない集客をしたい
こんな悩みをお持ちの方はいませんか?
有料広告の運用はお金もかかる上に、難しくて大変ですよね。
そんな課題を解決するための手段の一つが、SEO対策です。
「内科 〇〇市」「皮膚科 ニキビ」「小児科 予約」など、地域名+診療科名で検索する患者が増えています。Google検索で上位に表示されれば、集客の効率が一気に上がります。
SEOを始めたい方は、この記事を参考にして、ぜひ初めの一歩を踏み出してみてください。
1. クリニックSEOの基本施策


クリニックSEOには、大きく分けて4種類の基本施策があります。
このパートでは、1つ1つ概要から具体的な施策内容まで丁寧に解説していきます。
内部施策
1つ目の施策は「内部施策」と呼ばれるものです。
内部施策とは、自社サイト内で完結する施策であり、Googleに自社サイトの構造を示すために行います。
Googleの検索エンジンは、クローラーというロボットがページを巡回・収集し、内容を認識したうえで検索順位を決定します。
上位表示を狙うためには、まず自社サイトのコンテンツをクローラーに正しく認識してもらうことが重要です。
クローラーに記事を認識してもらうことを「インデックス」と言います。
具体的には、以下のような施策を行いましょう。
- 記事間での内部リンク設置:複数記事投稿している場合、記事の関連する部分に別記事のリンクを設置
- インデックス申請:Google Search Consoleに書いた記事を登録してクロール促進
- 適切なURLを設定:短く、キーワードを含むわかりやすいURLに設定
内部施策を怠ってしまうと、せっかくいい記事を書いていても、Webサイトに表示すらされないということが起きてしまいます。



内部施策は、上位表示を狙う際の基盤となる重要な施策です!
内部施策は、以下の記事でより詳しく解説しています。
「もっと知りたい」という方はぜひ以下のリンクから記事にアクセスしてみてください。


外部施策
2つめの施策は「外部施策」です。
これは、自社サイト以外の外部サイトに自社記事のリンクを掲載してもらい、Googleからの信頼性を高めるための施策です。
「Googleが掲げる10の事実」というページには、「Web上の民主主義は機能する」という記述があります。



このことから、Googleは、他者のサイトからの被リンクの数を重要視していることがわかります!
外部リンクを獲得するには以下のような施策を行うとよいでしょう。
- 業界メディアや専門サイトに寄稿・インタビュー記事を掲載してもらう
- 自社ブログで独自データ・調査レポートなど他サイトが引用したくなる情報を発信する
- SNSなど拡散しやすいメディアにコンテンツを投稿する
- 地域ポータルサイトや業界団体サイトなどに公式情報として掲載依頼を行う
- 口コミサイトや比較サイトへの登録で自然な被リンクを増やす
外部施策はすぐに結果が出るものではありませんが、信頼性やドメイン評価の向上につながるため、長期的なSEO強化に欠かせません。
「もっと詳しく知りたい」という方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
「内部施策」と合わせて「外部施策」についてより詳しく解説しています。


MEO
3つめの施策は「MEO(Map Engine Optimization)」です。
MEOとは、Googleマップやローカル検索で上位表示を目指すもので、地域密着型のビジネス(クリニック・店舗・サロンなど)に特に効果的です。
例えば、カフェに入りたいときに「近く カフェ」とGoogleマップで検索したとしましょう。
その際、意識せずとも上位表示されているカフェから見ていきますよね?



このことからわかるようにMEOは、周辺の競合に勝つための重要な施策です。
具体的には以下の施策を行うとよいでしょう。
- Googleビジネスプロフィールを登録・最新情報に更新する
- 正確な住所・電話番号・営業時間を記載する
- クチコミを積極的に獲得し、返信対応を行う
- 地域名を含むキーワードでページや記事を作成する
MEO対策を行うことで、地域検索に強くなり、来店や問い合わせなどコンバージョンにつながりやすくなります。特にローカルビジネスにおいては、SEOと並行して取り組むべき重要な施策です。
コンテンツSEO
4つめの施策は「コンテンツSEO」です。
コンテンツSEOとは、ユーザーの課題を解決できる質の良いコンテンツを作成する施策を指します。
良質なコンテンツを作るためには、以下の内容を意識するとよいです。
- キーワードリサーチを行い、検索意図に合った内容を考える
- 読者の人物像について詳細に考える
- 図表や画像、具体例を使い、わかりやすく情報を伝える
- 専門性・信頼性・網羅性(E-E-A-T)を意識して構成する
コンテンツSEOでは、検索エンジンからの評価だけでなく「読者にとって価値のある記事か」を考えることが重要です。
質の高いコンテンツは長期的にアクセスを集め、外部リンク獲得にもつながります。



最近の検索エンジンは、SEO対策のテクニックを満たす記事よりも、ユーザーにとってためになる良質なコンテンツを評価するようになってきています。
コンテンツSEOについては、以下の記事内でより詳しく解説しています。
もっと情報が欲しい方は、以下の記事にぜひアクセスしてみてください。


2. 検索上位に上がるための具体的なSEO施策


ここからは具体的なSEO施策を優先度順に紹介していきます。
2-1. 自社サイトの構築を最適化する
まず始めに取り組むべき施策は、情報が整理された見やすいサイト構造づくりです。
私たちが、情報が整理されたページは見やすいと感じるように、Googleもサイト構造がわかりやすいページを評価します。
わかりやすいページを作るには、以下のような点に注意すると良いです。
- 診療科目ごとにページを分ける:キーワードを明確にし、検索意図に合ったページを設計。
- モバイル最適化とページ速度の改善:患者がスマホで閲覧しやすい環境を整える。
クリニックSEOで上位表示を狙うには、コンテンツの質を上げるだけではなく、サイト全体の構築段階から「専門性・信頼性・ユーザー目線」を意識することが不可欠です。
自社サイトの構造を正しく設計し、検索エンジンと患者の両方から評価される仕組みを作りましょう。
2-2. キーワード戦略を立てる
記事を書く前に行うべきは「どんなキーワードで検索されたいか」を明確にすることです。
「ラッコキーワード」のような検索ツールを用いて、「キーワードの規模」、「競合のDR※」などを考慮して「勝てそうなキーワード」を選ぶことが大切です。
以下の3種類のキーワードが主要なキーワードです。
- 地域+診療科名(例:渋谷区 内科、埼玉 皮膚科)
- 症状+診療科名(例:ニキビ 皮膚科、花粉症 耳鼻科)
- 悩み+治療名(例:AGA 治療、インフルエンザ 予防接種)
特に「地域×診療科」は、実際の来院につながりやすく、コンバージョン率が高いキーワードです。



上記のキーワードで競合が強いと感じる場合は、関連キーワードを探したり、キーワードに新たな文言を加えて、領域を絞ると良いです!
※DR(ドメインレーティング):ウェブサイトの信頼性や強さを0~100の数値で表した、SEOツールが独自に算出する指標
2-3. コンテンツSEO:患者の悩みを解決する記事を書く
キーワードが決まったら、次はそのキーワードで検索するユーザーの悩みや疑問を解決できる記事を作成していきます。
コンテンツSEOで大切なのは、ユーザーの課題を解決する記事を書くことです。
まず「どのような人の悩みを解決するのか」を考え、どんな内容を書くのか決めていきましょう。
記事執筆の具体的なステップは以下のとおりです。
- ペルソナ設計:検索ユーザーの人物像を詳細に設計
- 競合調査:競合の記事を見てどのような記事が評価されているのか確認
- 見出し案作成:1,2をもとに、自然な流れの見出し案を作成
- 本文執筆:作成した見出し案をもとに文章を執筆
- 装飾、投稿:WordPress等を使い見やすく装飾して、投稿
全て手動で行うと、それなりの労力がかかるので適宜AIを活用するなどして時短すると良いです。



AIを使って執筆する際は、差別化のために一次情報(実際の経験などの情報)や具体例を盛り込むと良いです!
2-4. UI/UXの向上
記事の本文を書いた後は、UIやページ速度などを改善してUXを高める工夫をしましょう。
以下のような施策を行うとUIとUXの向上につながります。
- CTAボタンの改善
- フォントと配色の見直し
- ページ表示速度の改善
現代では多くのサービスがコモディティ化しており、内容だけで差別化するのは難しくなっています。
見やすく使いやすいサイト体験を提供することで、競合記事との差を生み出せます。
UI/UXの改善について興味のある方は以下のリンクにアクセスしてみてください。


リソースが足りない場合
質の高い記事を投稿し続けるには、時間とWebへの知識を持つ人材が不可欠です。
「SEOやりたいけど、リソースを割けない」と悩むクリニックも多いでしょう。
そんなときは選択肢の一つとして、外注を検討してみませんか?
弊社パキシーノでは、最新のSEO知識を持ったコンサルタントが、戦略〜実行改善まで一気貫通支援を行っております。
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3. 成功しているクリニックのSEO事例


このパートでは、SEO施策を実行し長期的な集客につながった成功事例を紹介していきます。
事例①:地域名+診療科で上位表示した内科
東京都品川区の【五反田内科クリニック】では、「品川 内科」「五反田 内科」といった地域名+診療科キーワードでGoogle検索上位(3位以内)を獲得しました。
地域検索に強い構造を作ることで、自然検索からの集客に成功しています。
事例②:専門性を強調して差別化した皮膚科
東京都渋谷区の【渋谷スキンクリニック】では、「ニキビ治療 専門 渋谷」で検索上位(1位)を獲得しました。
専門性を前面に出すことで、「一般皮膚科」ではなく「専門クリニック」として差別化に成功しました。
4. クリニックがSEOを進める上での注意点


医療広告ガイドラインの遵守
注意すべき点1つ目は、医療広告ガイドラインを遵守しなければならない点です。
医療広告ガイドラインとは、「厚生労働省が定める、医療機関の広告に関する規制の詳細な基準」を指します。
以下の点に注意してコンテンツを作成するようにしましょう。
- 「100%治る」「絶対効果がある」などの断定
- 比較広告(他院との比較)
- 実際に行っていない治療の掲載
また、個人情報の扱いにも注意が必要です。口コミや体験談を掲載する際は、患者の同意を必ず得るようにしましょう。
クリニックの記事はYMYL領域
2つめの注意点は、医療に関する記事がYMYL領域に分類されるということです。
例えば、肩こりの治し方を解説した記事に、噓のストレッチが書いてあるとどうでしょうか?
そのストレッチが危ないものであれば、行った人が怪我をしてしまうかもしれません。
このようにYMYL領域の情報は、ユーザーの健康や幸福を左右する可能性があるため専門性、権威性、信頼性が特に重視されています。
記事を書く際は、以下のことを意識してみましょう。
- 専門性を明確に示す
 → 医師監修や専門資格者の執筆・監修表記を入れる。
 → 専門用は噛み砕きつつ、根拠ある内容で解説する。
- 権威性を担保する
 → クリニック名・所在地・医師プロフィールを明示し、
 → 実在する医療機関であることを示す。
- 信頼性を高める
 → 出典・参考文献を明記し、誇張表現や断定を避ける。
 → 最新の医学的根拠に基づいた正確な情報を発信する。
- ユーザーの安心と行動を導く設計にする
 → 不安をあおらず、「相談しやすさ」「来院後の流れ」などを丁寧に説明。
 → 予約・問い合わせ導線をわかりやすく設置する。
5. SEOの効果を測定・改善する方法


SEOは一度設定して終わりではありません。
定期的に効果を測り、改善を繰り返すことで成果が出ます。
具体的には、以下のツールを用いて改善を行います。
- Google Search Console:検索キーワード・表示順位を確認
- Google Analytics:アクセス数・滞在時間・離脱率を分析
- MEOチェッカー:ローカル検索順位を測定
データをもとに「成果が出ていない原因」を特定することで成果につなげていきます。
パキシーノの強み
ここまで読んでみてSEO対策の流れは把握できましたか?
中には「大体わかったけどやるとなると大変だな...」という方もいるでしょう。
そんな方にオススメしたいのが、弊社パキシーノの「SEOコンサルティング」というサービスです。
弊社では、経験豊富なコンサルタントが戦略〜実行改善まで一気貫通支援を行っております。
弊社の強みは、
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となります。
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まとめ
SEOは「一夜にして結果が出る」ものではありません。
しかし、正しい方向で継続すれば、広告費を抑えつつ安定した集客が可能になります。
患者に「このクリニックなら安心」と思ってもらえる情報発信が、最良のSEO対策です。
弊社パキシーノでは、Webマーケティングに精通したコンサルタントによるSEO支援を提供しております。
戦略〜実行改善まで一気貫通で伴走支援しており、クリニックを含む幅広い業界で実績があります。
気になった方は、ぜひ以下のページから無料相談してみてください。
よくある質問(FAQ)
ここでは、よくある質問とその回答を紹介しています。
- SEO対策の効果はどれくらいで出ますか?
- 
早くても3か月、通常は6〜12か月ほどで効果が見え始めることが多いです。コンテンツの質と更新頻度が鍵です。 
- MEOとSEO、どちらを優先すべきですか?
- 
地域密着型のクリニックは、MEO(Googleマップ対策)を優先しつつ、SEOと併用するのが最も効果的です。 
- 無料でできるSEO対策はありますか?
- 
Googleビジネスプロフィールの登録、記事投稿はすべて無料(サーバー構築費用などは除く)で実施可能です。 
- SEO会社に依頼する場合の費用相場は?
- 
月5万〜100万円程度と幅広いです。サイト規模、施策内容によって変わってきますので、気になった会社があればとりあえず無料相談することをおすすめします。 
- 医療広告ガイドライン違反にならないためには?
- 
効果の断定表現を避け、事実と実績に基づいた表現を使うことが重要です。 

