【初心者向け】中小企業のSEO対策完全ガイド!予算がなくても成果を出す方法

SEO担当者A

SEO対策って、なんだか専門用語が多くて難しそう…

SEO担当者B

大企業みたいにお金も人もかけられないし、うちには無理かも…

Webサイトからの集客を考えたとき、こんな風に感じていませんか?

SEO対策を始めたばかりの方なら誰しもが思うことだと思います。やはり、新しいビジネスを始めるのは難しいですよね。

でも、SEO対策はリソースが限られている中小企業にこそ、大きなチャンスが眠っているんです!

ということでWeb集客の基礎の基礎から、具体的な売上アップにつながる方法までを、一つひとつ丁寧に解説していきます!

これからSEOを始める初心者の方・施策の全体像を整理したい方へ
目次

SEOとは?

SEO担当者A

「SEO」という言葉、よく耳にするけど、結局どういう意味なのかな…

これは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)を意味する言葉です。

なんだか、ちょっと難しい響きですよね。
もっと簡単に言うと、こういうことです。

「Googleなどで検索したときに、自社のサイトを上のほうに表示させるための工夫」

たくさんの人が集まる駅前の「一等地」に、自分のお店(Webサイト)を出すための努力。
そんな風にイメージしてもらうと、分かりやすいかもしれません。

中小企業にこそSEO対策がとても大切なわけ

中小企業にこそSEO対策がとても大切なわけ
SEO担当者B

でも、SEOは大企業がやるものですよね…


実はその逆で、体力のある大企業より、中小企業のほうがSEOの恩恵を受けやすいんです。
それには、ちゃんとした理由が3つあります。

理由
  • 大企業がいない「ニッチな市場」で戦える
  • 広告費をかけずに「見込み客」を集め続けられる
  • 会社の「信頼性アップ」につながる

理由①:大企業がいない「ニッチな市場」で戦える

大企業が狙うキーワードは、たとえば「パソコン」や「保険」のような、検索する人がとても多いキーワードです。
でも、こういう大きな市場は、当然ライバルも多くて競争が激しいんですね。

代表増田

一方で、中小企業はもっと的を絞った市場で勝負ができます!

たとえば、「〇〇市(地域名) オーダーメイド家具」や「金属加工 精密部品 試作」のようなキーワードです。このようなキーワードをスモールキーワードといいます!

こういうキーワードで検索する人は、すでにある程度ニーズがはっきりしています。
つまり、買ってくれる可能性が高いお客さま候補なんです。

SEO担当者B

中小企業でも、大企業がいないニッチな市場ならNo.1を目指せるんですね!

理由②:広告費をかけずに「見込み客」を集め続けられる

Web広告は、お金を払っている間は集客できますが、止めるとパッタリとアクセスが途絶えてしまいます。まるで、蛇口をひねっている間だけ水が出るようなものです。

でも、SEOは違います。
一度、検索結果の上位に表示されれば、広告費をかけなくても継続的にお客さま候補がサイトを訪れてくれるようになります。

これは、一度掘り当てれば水が湧き続ける「井戸」のようなもの。

代表増田

作ったコンテンツはインターネット上に残り続け、会社の「Web上の資産」になってくれるんですね!

理由③:会社の「信頼性アップ」につながる

あなたが何かを調べるとき、検索結果のどこを見るでしょうか?
おそらく、広告枠よりもその下に表示される自然な検索結果のほうを、無意識に「信頼できる情報だ」と感じているはずです。

検索結果で上位に表示されるということは、Googleから「このサイトは、この分野について詳しくて信頼できる」と評価されている証拠でもあります。

代表増田

お客さまにとっても、「専門性が高い会社なんだな」という安心感につながりますね。そして会社のブランドイメージ向上に大きく貢献してくれます!

中小企業が行うべきSEO対策|内部対策と外部対策のキホン

中小企業が行うべきSEO対策について

「良い記事」を書くだけでは、SEO対策は十分ではないんです。
記事やサイトを正しく評価してもらうために、検索エンジン向けの技術的な工夫も欠かせません。

これには大きく分けて2つのアプローチがあります。

アプローチ
  • 内部対策:自分のサイトの「中身」を整えること
  • 外部対策:自分のサイトの「外」からの評価を高めること

家づくりに例えてみましょう。

例え
  • 内部対策:住みやすい間取りや丈夫な柱の基礎工事です。
  • 外部対策:「あの家は素敵だね」と人から評判をもらう活動です。
代表増田

この両輪がうまく回ることで、サイトの評価はグングンと上がっていきます!

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

「内部対策」の7つのポイント

では、サイトの土台となる内部対策から具体的に見ていきましょう。

内部対策は、サイトの構造をGoogleのロボットにわかりやすく伝える施策です。情報がどこにあるか、ユーザーにとってわかりやすいかを正確に伝えます。

代表増田

どんなに良い内容でも、整理されていなければその価値は伝わりませんね。

ここでは、中小企業まずやるべき7つのポイントをご紹介しますね。

ポイント
  • タイトルタグの最適化
  • メタディスクリプションの設定
  • 見出しタグ(hタグ)の適切な使用
  • 内部リンクの設置
  • スマートフォン対応(モバイルフレンドリー)
  • サイトの表示速度を改善する
  • XMLサイトマップの送信

ポイント①:タイトルタグの最適化


タイトルは、検索結果に一番大きく表示される「記事の顔」
です。ユーザーが最初に目にする部分であり、クリックするかどうかを決める、とても大切な要素です。

以下がタイトルを決めるときのポイントです!

  • 狙っているキーワードを、できるだけ左側(文頭)に含める。
  • 30文字前後で、内容がひと目で分かり、思わずクリックしたくなる魅力的な言葉を選ぶ。
  • 例:「【初心者向け】〇〇の選び方|△△専門店のプロが解説」

ポイント②:メタディスクリプションの設定

メタディスクリプションは、検索結果でタイトルの下に表示される、120文字程度の説明文のことです。順位への直接的な影響はありませんが、タイトルの内容を補足し、クリック率を大きく左右します。

以下がメタディスクリプションを決めるときのポイントです!

  • この記事を読むと「どんな悩みが解決するのか」「どんなメリットがあるのか」を具体的に書く。
  • ここにもキーワードを自然に含めましょう。検索した語句が太字で表示され、ユーザーの目にとまりやすくなります。

ポイント③:見出しタグ(hタグ)の適切な使用


h1, h2, h3といった見出しタグは、文章の「骨格」をGoogleに伝える設計図のような役割
を果たします。正しく使うことで、Googleは記事全体の構造やテーマを正確に理解できます。

以下が見出しタグ(hタグ)の使い方です!

  • h1は記事のタイトルとして1回だけ使う。
  • h2(大見出し)、h3(中見出し)と、話の階層に合わせて順番に正しく使う。
  • 見出しは読者にとっての「目次」でもあります。見出しだけを読んでも、話の流れが分かるように工夫しましょう。

ポイント④:内部リンクの設置


内部リンクは、自分のサイト内の関連するページ同士をリンクでつなぐこと
です。たとえば、キッチンの施工事例の記事から、キッチン選びのポイントを解説した記事へリンクを貼るようなイメージです。

以下が内部リンクのポイントです!

  • Googleに関連ページのテーマ性を伝え、サイト全体の専門性を高める効果がある。
  • ユーザーがサイト内を回遊しやすくなり、サイト全体の滞在時間が延びる。
  • 【関連記事:〇〇の選び方】のように、自然な形で案内してあげましょう。

ポイント⑤:スマートフォン対応(モバイルフレンドリー)


今や、検索のほとんどはスマートフォンから行われます。
Googleも「モバイルファーストインデックス」といって、スマホ版のサイトを基準に評価を決める方式をとっています。

以下がスマートフォン対応のポイントです!

  • スマホで見たときに、文字が小さすぎないか、画像がはみ出していないか、ボタンは押しやすいかなどを確認する。
  • スマホ対応していないサイトは、それだけで評価が大きく下がってしまうため、必須の対策です。

ポイント⑥:サイトの表示速度を改善する


ページの読み込みに3秒以上かかると、ユーザーの多くは待てずに離れてしまう
と言われています。サイトの表示速度は、ユーザー体験に直結する重要な要素です。

以下がサイトの表示速度を改善するためのポイントです!

  • サイトで使う画像のファイルサイズを圧縮する。(「TinyPNG」などの無料ツールが便利です)
  • Googleの「PageSpeed Insights」という無料ツールで、自社サイトの速度を計測し、改善する。

ポイント⑦:XMLサイトマップの送信

XMLサイトマップとは、あなたのWebサイト全体の「地図」です。Googleのロボットに、「うちのサイトには、このページが全部でこれだけありますよ」と正確に伝えることができます。

以下がXMLサイトマップについてです!

  • これがあるおかげで、Googleがあなたのサイトを見つけやすくなります。ぜひ、「Googleサーチコンソール」という無料のツールを使って、この地図を送っておきましょう。
  • 新しいページを追加したときなども、見落とされずに評価してもらうことができます。

サイトの信頼性を高める「外部対策」とは?

外部対策とは、他のWebサイトからリンクを貼ってもらい、あなたのサイトの信頼度や評価を高める取り組みです。Googleの世界では、質の高いサイトからのリンクは「推薦状」のようなもの。

代表増田

「あの信頼できるサイトが紹介しているのだから、このサイトもきっと良いサイトに違いない」と評価が高まる仕組みです。

そして中小企業が目指すべきは、「自然と紹介したくなる」ような質の高いコンテンツを作ることです。質の高いコンテンツを作ることで、他のWebサイトからリンクを貼ってもらうことができるからです。

以下が主な外部対策です。

外部対策
  • 唯一無二の良質なコンテンツを作る
    自社ならではの専門知識、独自の調査データ、詳細な事例紹介など、「これはすごい!」「参考になる!」と思ってもらえるコンテンツを作りましょう。自然と「この記事おすすめです」とリンクを貼ってくれる人が現れます。
  • SNSを活用する
    作成した記事をSNSで発信し、多くの人の目に触れる機会を作りましょう。情報が拡散される中で、ブロガーやメディア関係者の目に留まり、記事で紹介してもらえる(リンクを貼ってもらえる)可能性があります。

まずは焦らず、内部対策と、ユーザーの役に立つコンテンツ作りに集中しましょう。
サイトの価値が高まれば、外部からの評価は後からついてくる、と考えて取り組むのが成功への近道です。

以下の記事では、「コンテンツ作り(コンテンツマーケティング)」について詳しく解説しています!

【実践編】中小企業が取り組むべきSEO対策の5ステップ

【実践編】中小企業が取り組むべきSEO対策の5ステップ
SEO担当者A

SEO対策の基本についてはわかったけど、具体的に何から始めればいいのかな…。

ここからは、初心者の方でも取り組めるように、具体的な手順を5つのステップに分けて解説します。

ステップ
  • 自分たちの「強み」と「お客さま」をハッキリさせる
  • 勝てるキーワードを「見つける」
  • 検索した人の「知りたい」に120%応える記事を作る
  • Googleにサイトを正しく理解してもらう(内部対策)
  • 他のサイトから「推薦」してもらう(外部対策)

ステップ1:自分たちの「強み」と「お客さま」をハッキリさせる

SEO対策は、まず自分を知ることから始まります。
いきなりキーワードを探すのではなく、少し立ち止まって考えてみましょう。

  • 自社の強みはなんですか?(技術力、価格、サポートの手厚さ、実績など)
  • どんなお客さまに喜んでもらいたいですか?(年齢、性別、抱えている悩みなど)
  • 競合と比べて、何が違いますか?

ここをハッキリさせておくことで、この後のキーワード選びや記事作りで軸がブレなくなります。

代表増田

「誰に、何を、どのように伝えるか」の土台になる、一番大切な部分です!

ステップ2:勝てるキーワードを「見つける」

土台ができたら、次はお客さまがどんな言葉で検索しているかを探す「キーワード選定」です。ステップ1で考えた「お客さま」になりきって、どんな言葉で検索するか想像してみましょう。

たとえば、「〇〇市の工務店で、自然素材を使った家を建てたい人」なら、

  • 「〇〇市 工務店 自然素材」
  • 「無垢材の家 〇〇市」
  • 「無垢フローリング 傷 デメリット」

といったキーワードが思い浮かびます。

代表増田

こうしたキーワード候補は、ラッコキーワードのような無料ツールを使うと、さらにたくさん見つけられます!

ステップ3:検索した人の「知りたい」に120%応える記事を作る

キーワードが決まったら、いよいよコンテンツ(記事)作りです。
ここで一番大切なのは、「検索した人の悩みを解決し、満足させること」です。

たとえば、「無垢フローリング 傷 デメリット」で検索した人は、何を知りたいでしょうか?

おそらく、へこみ具体的な補修方法自分でできる手入れ他の床材との比較本当に後悔しないか、といったことまで知りたいはずです。

代表増田

その疑問に、どこよりも分かりやすく、丁寧に、そして自社の事例などを交えながら答えてあげる記事を作りましょう!


これができれば、Googleは「この記事はユーザーの役に立つ良い記事だ」と評価してくれます。

以下の記事では、「コンテンツ作り(コンテンツマーケティング)」について詳しく解説しています!

ステップ4:Googleにサイトを正しく理解してもらう(内部対策)

良い記事を作っても、その内容がGoogleに正しく伝わらないと意味がありませんよね。

代表増田

サイトの構造を整えて、Googleに「このページには、こんなことが書かれていますよ」と分かりやすく伝えましょう!

先ほどお伝えした通りに内部対策をやってみてください!

ステップ5:他のサイトから「推薦」してもらう(外部対策)

外部対策とは、かんたんに言うと「他のサイトからリンクを貼ってもらうこと」です。

代表増田

これは、Googleの世界では「推薦状」のようなものです。質の高いサイトからリンクされると「このサイトは信頼できるんだな」と評価が上がります!

ただし、これは自分たちでコントロールするのが難しい部分です。

まずはステップ3の「良い記事を作ること」に集中しましょう!

本当に役立つ記事を作れば、自然と「この記事、参考になるよ」と紹介してくれる人が現れます。


SEO対策、自分でやる?プロに頼む?|費用や会社の選び方

SEO対策、自分かプロに頼むかについての画像
SEO担当者B

やっぱり、SEO対策を自分たちだけでやるのは大変そう…

そんな風に感じた方も、いるかもしれませんね。

大丈夫です!そんなときは、プロの力を借りるのも、かしこい選択肢のひとつです。

ここでは、自分でやる場合とプロに頼む場合のメリット・デメリットをくらべてみましょう。
そして、プロに頼む場合の費用や、後悔しないためのパートナー選びのコツもご紹介しますね。

まずはくらべてみよう!自分でやる vs プロに頼む

どちらが良い・悪いということではありません。
ご自身の会社の状況にあわせて、考えてみてくださいね。

スクロールできます
自分でやる(インハウス)プロに頼む(外注)
メリット・かかる費用を抑えられる
・会社の中に知識がたまる
・思いついたらすぐ行動できる
・プロの知識や技をすぐ使える
・最新の情報についてきてくれる
・自分たちは本業に集中できる
デメリット・知識を身につけるのに時間がいる
・結果が出るまで試行錯誤が必要
・担当の人の負担が大きくなる
・もちろん費用がかかる
・会社によって得意なことが違う
・残念ながら良くない会社もある

プロに頼むときの「費用」はどれくらい?

SEO担当者B

プロにお願いしてみたいけど、費用が気になる…


プロに頼むときの費用は、どこまでお任せするかで変わってきます。
だいたいの目安として、参考にしてみてください。

サービス内容費用のだいたいの目安(月額)主な内容
SEOコンサルティング10万円~50万円サイトの健康診断や、改善のアドバイスが中心です。
コンテンツSEO支援10万円~50万円記事のテーマ探しから作成まで、一緒に走ってくれます。
成果報酬型キーワードで変わる順位が上がったら費用が発生する、分かりやすいプランです。

もちろん、これはあくまで目安です。
会社の規模や目標によって、費用は変わってきます。

代表増田

いくつかの会社に相談して、内容と費用をくらべてみるのがおすすめです!

後悔しないための「パートナー」選びの4つのコツ

SEO担当者B

どのプロに頼むべきかを知りたいな…

せっかくプロに頼むなら、良い関係を築けるパートナーを選びたいですよね。
「こんなはずじゃなかった…」とならないために、ぜひチェックしてほしい4つのポイントがあります。

  1. 同じような会社の成功事例があるか聞いてみよう
    特に、あなたの会社と同じ業界や、同じくらいの規模の会社を応援した経験があるかは大切です。
    具体的なお話が聞けると、もっと安心できますね。
  2. 「何をしてくれるのか」を分かりやすく話してくれる?
    「順位を上げます!」という元気な言葉だけじゃなくて、「そのために、私たちはこんなことをしますよ」と、きちんと説明してくれる会社を選びましょう。
  3. 担当の人と、気持ちよくお話できる?
    定期的な報告はもちろんですが、こちらの質問や相談に、親身になってくれるかどうか。
    「この人となら、一緒に頑張れそうだな」と思えるかどうかも、実はとても大事なポイントです。
  4. 契約の内容は、きちんと確認しよう
    「絶対に1位にします」のような、甘い言葉には少し注意が必要です。
    契約期間や費用、もし途中でやめたくなったときの条件など、大切なことは契約の前にしっかり確認しておきましょうね。

成功事例から学ぶ!中小企業SEOの勝ちパターン

中小企業SEOの成功事例についての画像
SEO担当者A

理屈はわかったけど、本当にうまくいくのかな…

そう思いますよね。ここでは、SEO対策に成功した中小企業の、具体的なストーリーを2つご紹介します。
きっと、「うちでもできるかも!」とヒントが見つかるはずです。

【事例1】地域の工務店:ブログで専門性を発信し、問い合わせが3倍に!

ある地方の工務店は、大手ハウスメーカーとの価格競争に悩んでいました。
そこで始めたのが、「家づくりで失敗しないための知識」を発信する専門ブログです。

どんなことをしたの?

「〇〇市(地域名) 土地選びのコツ」といった地域に特化したキーワードや、「高気密高断熱 失敗しないために」のような、お客さまが本当に知りたい専門的な内容の記事をコツコツと書き続けました。
プロならではの視点で、難しい専門用語もかみ砕いて丁寧に解説したのです。

結果はどうなった?

ブログを始めて1年ほどで、複数のキーワードで検索上位を獲得。
広告費ゼロで、家づくりを真剣に検討している「濃い見込み客」からの問い合わせが以前の3倍以上に増えました。「ブログを読んで、この会社なら信頼できると思った」というお客さまばかりになったそうです。

【事例2】BtoBの部品メーカー:お役立ちコンテンツで、新規の取引先を開拓!

特殊な金属部品を製造する、小さな町工場がありました。高い技術力を持っていましたが、古いWebサイトをうまく活用できずにいました。
そこで始めたのが、「技術力をより多くの人に知ってもらうため」のWebを活用した情報発信です。

どんなことをしたの?

ターゲットである企業の開発担当者が、どんなことで困っているかを徹底的にリサーチ。
そして、「〇〇(素材名)の加工方法と注意点」「設計者が知っておくべき△△の知識」といった、課題を解決するための技術的な解説コンテンツをサイトに追加していきました。

結果はどうなった?

ニッチな分野だったため競合が少なく、多くの専門キーワードで検索1位を獲得。
これまで接点のなかった大手企業や、遠方の企業からも技術的な相談や見積もりの依頼が舞い込むようになりました。Webサイトが、新たな取引先を連れてきてくれる「自動営業マン」になったのです。

これだけは避けたい!SEO対策でよくある失敗と解決策

SEO対策でよくある失敗についての画像

SEO対策は、正しい努力をしないと、時間だけが過ぎてしまいがちです。
ここでは、多くの中小企業が陥ってしまう「よくある失敗」と、そうならないための対策をセットでご紹介します。

失敗例
  • いきなり「大きなキーワード」で勝負してしまう
  • キーワードを詰め込みすぎる
  • 効果測定をまったくしない

【失敗例1】いきなり「大きなキーワード」で勝負してしまう

どんな失敗?

たとえば、リフォーム会社が「リフォーム」というキーワードで1位を目指すようなケースです。
これは、全国の強豪がひしめく超激戦区。体力のある大企業に勝つのは、残念ながらとても難しいのが現実です。

どうすればいいの?

まずは、「地域名+サービス名」や「お悩み+サービス名」といった、勝てる見込みのあるスモールキーワードから始めましょう。「〇〇市 キッチンリフォーム 費用」のようなキーワードで着実に1位を取りに行く。小さな成功を積み重ねていくことが、遠回りに見えて一番の近道です。

【失敗例2】キーワードを詰め込みすぎる

どんな失敗?

「上位表示させたい!」という気持ちが強すぎて、記事の中に不自然なほど同じキーワードを何度も入れてしまうパターンです。これは昔のSEOの手法で、今のGoogleはむしろ「読みにくい低品質な記事」だと判断し、評価を下げてしまいます。

どうすればいいの?

キーワードは意識しつつも、一番大切なのは「読者が読みやすく、分かりやすいこと」です。一つのテーマについて丁寧に解説すれば、関連する言葉は自然と文章に含まれてきます。キーワードの数ではなく、読者の満足度を第一に考えましょう。

【失敗例3】効果測定をまったくしない

どんな失敗?

記事を公開して、それで満足してしまうケースです。どの記事にどれくらいアクセスがあるのか、どんなキーワードで読まれているのかを全く確認しないと、何が良くて何が悪かったのかが分かりません。これでは、せっかくの努力が次に活かせませんよね。

どうすればいいの?

この記事でも紹介する「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」といった無料ツールを使い、月に1度でもいいので必ず振り返りをしましょう。アクセスが多い記事は、なぜ人気なのかを分析し、その要素を他の記事にも展開する。この改善サイクルを回すことが、成功の確率をグッと高めてくれます。

効果測定の際には、KPIを設定するのも大切です!以下の記事は「SEO KPI」についてです!

中小企業のSEO対策に役立つ!おすすめ無料ツール

SEO対策は、便利なツールを使うことで効率が格段にアップします。
しかも、その多くは無料で始められます。初心者の方はまず、この4つから使ってみるのがおすすめです。

  • Googleアナリティクス: サイトに訪れた人の数や、どのページがよく見られているかなどを分析できる、アクセス解析の基本ツールです。
  • Googleサーチコンソール: どんなキーワードで検索されてサイトにたどり着いたか、Googleからサイトがどう見られているかを確認できます。 SEOをやるなら必須のツールです。
  • Googleキーワードプランナー: 新しいキーワードを探したり、そのキーワードが月に何回くらい検索されているかを調べたりできます。
  • ラッコキーワード: あるキーワードと一緒に検索されやすい言葉(サジェストキーワード)を一覧で表示してくれます。 記事のテーマや見出しを考えるときに、とても役立ちます。

まとめ:小さな一歩から始める中小企業のSEO対策

中小企業のSEO対策のまとめの画像

ここまで、中小企業のSEO対策について幅広く解説してきました。
情報量が多かったかもしれませんが、大切なことをもう一度おさらいしましょう!

  • 中小企業にこそSEOはチャンス。ニッチな市場で専門性を発揮しよう。
  • まずは「スモールキーワード」から。買ってくれる可能性の高いお客さまを狙おう。
  • ユーザーの悩みを解決する記事が最強。自社だけの体験談を盛り込もう。
  • 基本的な内部対策を忘れずに。Googleに分かりやすく伝えよう。
  • 無料ツールをどんどん活用しよう

SEO対策は、すぐに結果が出る魔法ではありません。
コツコツと種をまき、水をやり、育てていく農作業に似ています。
でも、一度育てば、安定して実りをもたらしてくれる力強い味方になってくれます。

代表増田

この記事が、あなたの会社がWeb集客で成功するための、はじめの一歩となれば嬉しいです!

さあ、まずは自社のWebサイトがどんな状態か、無料ツールを使って分析することから始めてみませんか?
もし進め方に迷ったら、お気軽にご相談ください。
あなたの会社の強みを活かした、最適なプランをご提案します。

Webサイトの集客、プロに相談してみませんか?

支援社数は30社以上!

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パキシーノのコンサルティングは、ただアクセスを増やすだけではありません。売上アップに直接貢献します!まずはお気軽にご相談ください!

中小企業のSEO対策に関するよくある質問(FAQ)

SEOの効果が出るまで、どのくらいの期間がかかりますか?

一概には言えませんが、一般的には早くても半年~1年、多くの場合で1年以上の期間が必要になると言われています。サイトの現状や、対策するキーワードの競争率によって大きく変わります。SEOは短距離走ではなく、長期的な視点で取り組むマラソンのようなものだとお考えください。

予算がほとんどないのですが、それでもSEOはできますか?

はい、できます。この記事で紹介した無料ツールを活用し、まずは自社でできる範囲から始めてみるのがおすすめです。特に、自社の専門知識を活かしたブログ記事を書くことは、コストをかけずに始められる非常に効果的な施策です。少しずつでも継続することが大切です。

SNSの運用もSEOに効果がありますか?

SNSでの発信が直接的に検索順位を上げるわけではありません。しかし、SNSでコンテンツが拡散されることで、多くの人の目に触れる機会が増えます。その結果、あなたのサイトへのアクセスが増えたり、他のサイトからリンクを貼ってもらえたりする(被リンク獲得)可能性が高まります。これは間接的に良い影響を与えるため、積極的に活用することをおすすめします。

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