ローカルSEOとは?MEOとの違いと店舗集客につながる対策4ステップを解説

SEO担当Aさん

Web集客って難しそう…

SEO担当Bさん

ホームページを作ったけど思ったほど新規のお客様が増えない…

日々の店舗運営が忙しいと、ネット集客はハードルが高く感じられますよね。

地域密着型のお店がWeb集客を始めるなら、まず取り組みたいのが「ローカルSEO」と呼ばれる対策です。

近所でお店を探している人に見つけてもらいやすくする工夫のことで、集客力アップが期待できます。

この記事では、ローカルSEOの仕組みから、Googleが公表している順位決定のルール、すぐに実践できる対策4ステップまで、わかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • ローカルSEOの意味と仕組み
  • 一般的なSEOやMEOとの違い
  • ローカルSEOが店舗集客に欠かせない理由
  • 順位が決定する3つの要素
  • ローカルSEOの基本対策4ステップ
  • 注意すべき禁止行為
目次

ローカルSEOとは?

まずは、ローカルSEOの基本的な意味と、なぜ集客につながるのかを押さえておきましょう。

ローカルSEOの基本的な意味と仕組み

ローカルSEOとは、特定の地域で検索されたときに、自分のお店を見つけてもらいやすくするための施策のことです。

たとえば、渋谷のイタリアンレストランなら、ユーザーがスマホで「渋谷 イタリアン」と検索したときに、Google検索の目立つ場所に自店が表示されるよう対策します。

地名を入れずに「パスタ」「イタリアン」と検索された場合も、自動的に検索した人の現在地に近いお店が表示されます。

検索結果の目立つ場所に表示されることは、店舗の集客に直結します。
この表示位置を狙うのが、ローカルSEOの役割です。

とくに地域に根差したビジネスと相性が良く、以下のような業種で効果が出やすい施策です。

ローカルSEOと相性の良い業種
  • 飲食店
  • 美容院・サロン
  • クリニック・治療院
  • 学習塾・スクール
  • 小売店
  • 宿泊施設

一般的なSEOとの違い

一般的なSEOとローカルSEOの最も大きな違いは、検索結果に「地域性」が影響するかどうかです。

一般的なSEOは「ダイエット 方法」「クレジットカード おすすめ」のように、全国どこから検索しても同じ情報が求められるキーワードを対象とします。
日本全国、場合によっては世界中のサイトと競い合うため、結果が出るまでに時間も労力もかかります。

一方、ローカルSEOは「新宿 カフェ」や「池袋 歯医者」のように、地域に絞られたキーワードが対象です。
スマホの位置情報(GPS)とも連動するため、「いま自分がいる場所の近く」で検索したときに効果を発揮します。

ライバルは全国のサイトではなく、近隣の同業他社のみ
適切な対策をおこなえば、初心者でも上位表示は十分に狙えます。

項目通常のSEOローカルSEO
検索ターゲット全国・全世界のユーザー特定の地域・店舗周辺のユーザー
競合全国のウェブサイトや大手企業近隣エリアの同業他社
主な対策場所自社ウェブサイト・ブログGoogleビジネスプロフィール・自社サイト
来店への直結度間接的(情報収集がメイン)直接的(今すぐ行きたいニーズが高い)

 

代表増田

ローカルSEOのライバルは近隣の店舗だけです。個人規模のお店でも十分に勝機があります。

MEOとの違い

ローカルSEOについて調べていると、「MEO(マップエンジン最適化)」という言葉も目にするかもしれません。

結論から言うと、この2つはほぼ同じものと考えて問題ありません。

厳密には、MEOはGoogleマップなどの「地図検索エンジン」の中での上位表示に特化した日本独自の造語です。

一方、ローカルSEOは、地図アプリだけでなく、通常のWeb検索での地域キーワード(例:「渋谷 ランチ」)も含めた、より広い意味で使われる世界共通の言葉です。

ローカルSEOで上位表示される場所

ローカルSEOの対策結果は、Google検索画面の主に次の2つの場所に反映されます。

表示の種類内容
ローカルパック検索結果の上部に、地図と3店舗ほどのリストが表示される枠。「新宿 カフェ」のような地域名+業種の検索で表示される、ローカルSEOでまず目指したい表示位置です。
ナレッジパネル「〇〇カフェ新宿店」のように店舗名で直接検索したときに表示される情報枠。パソコンでは画面右側、スマホでは検索結果の最上部に、お店の写真や営業時間、口コミなどが表示されます。

これらの表示は、基本的にGoogleビジネスプロフィールに登録された情報がもとになっています。
プロフィールの内容を充実させることが、すべての出発点です。

ローカルSEOが店舗集客に欠かせない理由

街を歩けば、誰もがスマートフォンを片手にお店を探している時代です。
チラシで集客できた時代と違い、今はネット上での見え方がお店の売上を左右します。

ここでは、ローカルSEOに今すぐ取り組むべき理由を消費者の行動パターンとともに見ていきましょう。

「近くの〇〇」検索の増加

スマホの普及で、人々の検索行動は大きく変化しました。

外出先で「近くのカフェで休みたい」「最寄りのガソリンスタンドを探したい」と思ったとき、ほとんどの人がGoogle検索やGoogleマップを開きます。

「近くの〇〇(near me)」というローカル検索の検索ボリュームは年々増え続けており、今や当たり前の行動になっています。
このとき、もしあなたのお店が検索結果に表示されなければ、ユーザーは近隣の競合店へ流れてしまうでしょう。

ローカルSEOに取り組まないのは、毎日お店の前を通り過ぎる潜在顧客を見送り続けているのと同じことになってしまいます。
実店舗を構える事業にとって、欠かせない施策です。

来店意欲の高いユーザーに届く

ローカルSEOのもう一つの大きな魅力は、検索しているユーザーの購買意欲が高いことです。

たとえば「渋谷 ランチ」と検索する人は、今日のお昼に行くお店を探している場合が少なくありません。

こうした来店意欲の高いユーザーに自店を表示できれば、来店や売上につながる確率は高まります。
加えて、ローカルパックは検索結果の最上部に表示される仕組みです。

自社サイトの検索順位が低くても、立派なホームページを持っていなくても、一番目立つ場所にお店の情報を表示できる可能性があるのです。

代表増田

広告費をかけずに集客できるのは、本当に大きな魅力です 。

口コミが来店判断を左右する

ローカルSEOを語るうえで外せないのが、口コミ(レビュー)の力です。
初めて訪れる飲食店やサロンを選ぶ際、事前にネットで口コミを確認する人が多いからです。

企業の広告文よりも、実際に利用した第三者の声を信頼する傾向は、年々強まっています。

Googleマップ上にお店が表示されると、この口コミが目立つ位置に並びます。
星4以上の評価や、写真付きの丁寧なレビューが揃っていれば、ユーザーは安心して来店を決めてくれるでしょう。

逆に、口コミを集める仕組みがないと、サービスの良さが新規のお客様に伝わりにくくなります。

Googleが公表する順位決定の3要素

ローカルSEOを効率よく進めるには、Googleがどんな基準で順位を決めているのかを知っておくことが近道です。

Googleは公式ヘルプで評価基準を3つに整理して公開しています。
順番に見ていきましょう。

関連性

関連性とは、ユーザーの検索キーワードと、お店のビジネス情報がどれくらい一致しているかを示す指標です。

たとえば「渋谷 パン屋」と検索された場合、Googleはお店の登録情報をもとに「探しているパン屋に当てはまるか」を判断します。
業態が正しく伝わっていなければ、検索結果に表示されにくくなります。

関連性を高めるには、まずメインカテゴリの設定が大切です。
パン屋なら「ベーカリー」など、お店の業態にぴったり合うものを選びましょう。

あわせて、ビジネス説明欄や商品情報、投稿などにお店の特徴を丁寧に書いておくと、より検索に引っかかりやすくなります。

距離

距離とは、検索しているユーザーの現在地、または検索キーワードに含まれる場所(新宿など)から、お店までの物理的な距離です。
「近くのラーメン屋」と検索したユーザーには、やはり近いお店が優先的に表示されます。

距離は3要素の中でも影響力の強い項目なので、正確な住所登録が大切です。
Googleビジネスプロフィールで住所に入力ミスがないか、地図上の「赤いピン」の位置が店舗入口と一致しているかを確認しましょう。

ピンがずれていると、「近くにあるのに遠い」と判定されてしまいます。

代表増田

ピンは意外と見落としがちなポイントなので、最初のうちに要チェックです!

視認性(知名度)

視認性とは、お店がオンライン・オフライン両方でどれだけ広く知られているかという評価です。
中でも店舗オーナーが対策できるのは、オンラインでの視認性です。

主に以下から総合的に判断されます。 

  • Web上でお店の名前がどれだけ言及されているか(ブログやSNSでの話題性)
  • 口コミの数や評価
  • 自社サイトのSEO評価

目の前のお客様に最高のサービスを提供して、良い口コミを集めましょう。
あわせてSNSで情報発信をしてファンを増やす地道な活動が、結果的に視認性の向上につながります。

ローカルSEOの基本対策4ステップ

ローカルSEOの仕組みが分かったところで、ここからは実践編です。
今日からすぐに始められる、具体的で効果的な対策を4つのステップに分けて順番に解説していきます。

ステップ1:Googleビジネスプロフィールの情報を充実させる

ローカルSEOの第一歩は、Googleビジネスプロフィールへの登録です。
お店の名前・住所・電話番号・営業時間などを登録すると、GoogleマップやGoogle検索の結果にお店の情報を表示できます。

登録は画面の案内に従って入力するだけなので、スマホの基本操作ができれば問題なく完了できます。

登録後は、情報を充実させることが大切です。
住所や電話番号だけでなく、お店の外観・内装、料理や商品の写真をたくさん投稿しましょう。

初めて行くお店って雰囲気が気になりますよね。
写真をたくさん載せておくと、お客様も安心して来店してくれます。

年末年始や祝日の特別営業時間もこまめに更新すれば、「行ったら閉まっていた」というがっかり体験も防げます。

常に最新の情報を保つことで、Googleからも「きちんと管理されている店舗」として評価されやすくなるでしょう。

ステップ2:口コミを集め、丁寧に返信する

Googleビジネスプロフィールに情報を載せると、来店したお客様が口コミを投稿できるようになります。
この口コミは、ローカルSEOの重要な評価指標です。

多くのお客様は、初めて行くお店を選ぶ際に口コミをチェックします。
良い口コミが集まれば、それ自体が強い来店動機になり、検索順位にも良い影響を与えます。

口コミを集めるには、来店してくださったお客様に「もしよろしければGoogleで口コミを書いていただけませんか」と直接お願いするのが効果的です。
レジ横やテーブルにQRコード付きのポップを置いておくのもおすすめです。

投稿された口コミには、丁寧に返信しましょう。
返信は、書いた本人だけでなく、それを見ている未来のお客様にも「このお店は顧客対応がしっかりしている」という印象を与えます。

代表増田

口コミ返信は、未来のお客様へのメッセージでもあります。

ステップ3:WEB上の店舗情報(NAP)を統一する

NAPとは、Name(店舗名)・Address(住所)・Phone(電話番号)の頭文字です。
NAP情報の統一は重要な作業です。

自社のホームページ、SNS、グルメサイト、Googleビジネスプロフィールで、これらの情報がすべて同じ表記になっているか確認しましょう。

たとえば、Googleビジネスプロフィールでは「株式会社〇〇」となっているのに、ホームページでは「(株)〇〇」、SNSでは「〇〇」と表記がバラバラになっていることがあるかもしれません。

人間なら「同じお店だろう」と推測できますが、Googleのシステムは「別々のお店かもしれない」と混乱し、評価が分散してしまいます。

住所の「1丁目2番地3号」と「1-2-3」の違いや、電話番号のハイフンの有無まで含めて統一しておきましょう。

代表増田

細部まで表記を揃えることが重要です!

ステップ4:自社サイトのSEOとスマホ対応

ローカルSEOは、Googleビジネスプロフィールの設定だけでは完結しません。
お店の公式サイトの品質や評価も、ローカル検索の順位に影響します。

情報が整理されていてユーザーに有益と判断されれば、店舗自体の信頼性も高いとみなされ、評価が引き上げられます。

ここで特に重要なのがスマホ対応(モバイルフレンドリー)です。
ローカル検索のほとんどはスマホから行われます。

パソコン用の画面がそのままスマホに縮小表示されるようなサイトは使いづらいため、Googleからの評価も下がります。
画面サイズに合わせて自動で読みやすくレイアウトが変わるレスポンシブ対応をおこない、サイトの使いやすさを高めておきましょう。

ローカルSEO対策でやってはいけないこと

ローカルSEOは効果的な集客手法ですが、ルールを破って無理に順位を上げようとすると、Googleからペナルティを受けます。
最悪の場合、地図上からお店の情報が消されてしまうこともあるので注意が必要です。

無意識にやってしまいがちな禁止行為を確認しておきましょう。 

やらせ口コミ・対価付き口コミ

もっとも避けるべきなのは、口コミの自作自演や、業者にお金を払って星5評価を投稿してもらう「やらせ行為」です。
また、報酬(インセンティブ)と引き換えに口コミを依頼する行為も、Googleのガイドラインで明確に禁止されています。

例:Googleに星5の口コミを書いてくれたら「500円割引」「ドリンクを1杯サービス」など

これらの不正は、一時的に評価が上がったように見えても、Googleの監視システムや、不審に思ったユーザーからの通報で発覚しやすい行為です。
発覚すると、それまで集めた口コミが削除されるだけでなく、ビジネスプロフィール自体が停止されるリスクもあります。

口コミは、お客様の純粋な感想として集まるものだけを大切にしましょう。

不正確な情報・キーワードの詰め込み

お店の名前(ビジネス名)の項目に、検索されたいキーワードを不自然に詰め込むこともガイドライン違反です。
実際の看板に「カフェ〇〇」とだけ書かれているのに、Google上の登録名を「新宿で一番美味しいパンケーキがあるおしゃれなカフェ〇〇」のように装飾してはいけません。

登録できるのは、看板や名刺、公式サイトに記載されている「正式な名称」だけです。
また、実在しない場所に架空の店舗を登録したり、集客のために営業時間を偽ったりすることもペナルティの対象になります。

正確で正直な情報を提供し続けることが、長期的にはもっとも確実なSEO対策になります。

まとめ

本記事の重要なポイントをまとめます。

  • ローカルSEOとは、特定の地域で検索されたときに自店を見つけてもらいやすくする施策
  • Googleがローカル検索の順位を決める基準は、「関連性」「距離」「知名度」の3つ
  • 対策の出発点は、Googleビジネスプロフィールの登録と充実
  • 口コミの収集と丁寧な返信は、検索順位だけでなく、未来のお客様への印象も大きく左右する
  • やらせ口コミやキーワードの詰め込みはガイドライン違反

まずは無料のGoogleビジネスプロフィールに登録し、お店の情報を一つひとつ丁寧に入力するところから始めてみましょう。
地道に続けていけば、数ヶ月後には「Googleマップを見て来ました」という新しいお客様に出会えるはずです。

自分だけで運用するのが難しい、もう一歩踏み込んでWeb集客を強化したい場合は、お気軽にご相談ください。
あなたのお店に合った進め方を一緒に考えます。

ローカルSEOに関するよくある質問(FAQ)

ローカルSEOを始めるのにお金はかかりますか?

基本的に無料から始められます。メインツールとなるGoogleビジネスプロフィールの登録および機能利用は完全に無料です。ただし、写真撮影をプロのカメラマンに依頼したり、日々の運用を専門業者に代行してもらう場合は、別途費用がかかります。まずは無料の範囲内で、できるところから始めるのがおすすめです。 

自社ホームページを持っていなくてもローカルSEOはできますか?

はい、可能です。ホームページがなくても、Googleビジネスプロフィールに登録すれば、Googleマップ上でお店の情報を表示し、集客につなげられます。ただし、お店のこだわりやメニューの詳細をより深く伝えたり、検索エンジンからの信頼性を高めたりするには、簡単な構成でも構わないのでホームページを用意し、相互にリンクさせるとさらに効果が高まります。

悪意のある口コミや、事実と異なる口コミにはどう対処すればいいですか? 

まずは口コミに対して冷静かつ誠実に返信し、事実関係を丁寧に説明することが第一です。感情的に反論すると、見ている他のお客様にもマイナスの印象を与えてしまいます。明らかにガイドラインに違反する内容(誹謗中傷、無関係な内容、競合による嫌がらせなど)の場合は、Googleに削除をリクエストできます。すぐには対応されないこともありますが、根気強く申請を続けましょう。

目次