株式会社ZeQ様|目標達成率120%を実現。パキシーノの支援で進めたカスタマーサクセス組織の改革

株式会社ZeQ様事例顧客リスト未整理の状態からKGI達成率120%へ。歩幅を合わせる伴走支援の裏側

株式会社ZeQは、Zendeskを中核としたデジタルソリューションの提供を通じて、カスタマーサポート領域における課題解決を支援する企業です。

同社は、強みである「伴走型支援」をさらに強化するため、既存のカスタマーサクセス体制の見直しに着手しました。しかし当時は顧客リストが十分に整理されておらず、対応も受け身になりがちだったため、解約の兆候を事前に把握しにくいという課題を抱えていました。

そこでパキシーノが伴走支援に入り、顧客状況の可視化と具体的なKPI設定を進めました。その結果、目標達成率120%という成果につながっています。

今回は、同社代表取締役の阿部哲大様と、執行役員兼CSマネージャーの並木杏彩様に、支援前の課題や依頼の決め手、支援後の変化についてお話を伺いました。

株式会社ZeQ

Zendeskの導入・構築・運用支援およびFAQ構築などカスタマーサポート領域の課題解決支援

支援前の課題

  • 顧客リストが未整理であり、全体像を把握できていなかった
  • 対応が個人のスキルに依存し、アウトプットにばらつきがあった
  • 受け身のサポート体制により、突然解約の連絡を受けることがあった

支援後の効果

  • 顧客の利用状況を可視化する「健康診断(ヘルスチェック)」の仕組みを構築
  • 2か月に1回のコンタクトなど、明確な行動指標(KPI)を設定
  • KGIに対して目標達成率120%を実現

支援内容

パキシーノは、株式会社ZeQ様のカスタマーサクセス組織の強化と、自律的なチームづくりを伴走支援しました。

初期フェーズでは、新規事業の立ち上げ支援を目的として参画しました。ヒアリングに同席するなかで、ZeQ様のコアバリューである「伴走」を体現するには既存顧客への価値提供が最優先だと考え、方針を転換しました。

実践フェーズでは、顧客リストの整備から着手し、利用状況を可視化する「健康診断(ヘルスチェック)」の指標を策定。「2か月に1回の定期コンタクト」などの行動KPIを設計するとともに、定性的なサポート活動をフレームワーク化し、会社の資産としてデータで蓄積できる仕組みを整えました。

その後は月次の定例ミーティングで壁打ちを重ね、メンバーのスキルとマインドセットの向上を後押し。チーム全体で目標達成率120%を実現し、自律的に課題を解決し、成果を報告できる組織へと成長しました。

阿部 哲大 様

株式会社ZeQ 代表取締役

阿部 哲大 様

株式会社ZeQ 代表取締役

並木 杏彩 様

株式会社ZeQ 執行役員兼CSマネージャー

並木 杏彩 様

株式会社ZeQ 執行役員兼CSマネージャー

増田 謙一

パキシーノ株式会社 代表取締役

増田 謙一

パキシーノ株式会社 代表取締役

伴走型支援を目指すなかで直面した、受け身サポートという壁

増田

ご相談いただいた当初は、新サービスの立ち上げをご検討されていましたよね。そこから既存顧客への支援強化へと方針を大きく転換された背景を、ぜひお聞かせください。

阿部様

前提として、我々は単なるZendeskの販売代理店ではなく、お客様の企業課題に向き合い成功へ導く課題解決ベンダーでありたいと考えています。その姿勢が、今回の方針転換の出発点になりました。

当初は増田さんと一緒に事業領域を拡大する企画を進めていました。ただ、200社ほどある自社のお客様との接点をあらためて見つめ直したとき、最も強いつながりは、10年以上続けてきた「Zendesk」にあると気づいたんです。この領域には、まだできることが残っていました。

そこで、既存のお客様に対して、私たちが最も大切にしている「伴走」の姿勢を体現することを最優先にしました。契約継続と活用促進を担うカスタマーサクセス(以下、CS)チームの強化に注力する決断です。

株式会社ZeQ 代表取締役 阿部 哲大 様のインタビュー時の様子
増田

自社の強みと顧客の期待がZendeskにあると再認識され、CSの強化へと舵を切られたわけですね。

並木様はCSチームのマネージャーとして最前線に立たれていますが、当時の現場ではどのような課題があったのでしょうか?

並木様

現場の一番の課題は、お問い合わせを受けてから対応する、いわば「受け身」の状態になっていたことです。メンバーはそれぞれ懸命に対応していましたが、個人のスキルに頼る部分が大きく、スタッフによって対応の質にもばらつきがありました。

顧客リストも十分に整理されておらず、どのようなお客様がいるのか、全体像を把握できていませんでした。こちらから適切なタイミングで接点を持てないまま、突然解約の連絡を受けることもありました。

Zendeskを活用すれば解決できる課題はあったのに、提案のきっかけすらつくれていない。チームとしての標準化やKPIの設定も追いつかず、正直、どこから手をつければよいのか迷走している状態でした。

自社の価値観に寄り添い、歩幅を合わせる伴走スタンスが決め手に

増田

新規事業の立ち上げから既存のCS強化へと舵を切るなかで、引き続き弊社にCS組織の支援もお任せいただきました。ご依頼いただくにあたり、他社との比較検討などはされたのでしょうか?

阿部様

他社との比較検討は一切行いませんでした。新規事業のプロジェクトで半年ほどご一緒するなかで、増田さんが私たちの事業や考え方、お客様の状況まで深く理解してくださっていると分かったからです。社内メンバーの育成やCS組織の構築に高い専門性をお持ちであることも、この期間に実感しました。

増田さんは「自分の支援領域はここまで」と線を引かず、「今の状況でもっとも力になれることは何か」を常に問いかけ、動いてくださっていました。私たちの歩幅に合わせてくださるスタンスに、強い信頼を感じましたね。

増田

ありがとうございます。既存顧客への理解と支援体制を固めることが、新規事業を進めるうえでも不可欠だと感じていました。CS強化への移行は、自然な流れでしたね。

並木様は現場の責任者として、私が入ることにどのような期待を持たれていましたか?

並木様

当時のチームは「やりたいこと」がたくさんあるものの、優先順位がつけられず、ただがむしゃらに動いてしまっている状態でした。

そのなかで増田さんは「まずここまでやりましょう」「それは今やるべきではありません」と、客観的な視点からやるべきタスクを整理してくれたのです。

私たちの意見を頭ごなしに否定するのではなく、心地よい対話を通じてチームのモチベーションを引き出してくれたことも、本当に助かりました。

ZeQが大切にしている「愛」「らしさ」「心地よさ」といった価値観に寄り添い、標準化された手法を無理に押し付けない姿勢がありました。だからこそ、新しい挑戦にも前向きに踏み出せたと感じています。

阿部様

日々状況が変わるなかでも、そのときどきの課題に柔軟に、かつ根気強く伴走してくださる。そんな増田さんの人柄とプロフェッショナルな姿勢があったからこそ、自社のコアであるCSチームの強化を迷わずお任せできました。

顧客状況の可視化とKPI設計で、感覚的な活動を会社の資産に

増田

CS強化に向けて、まずはお客様の利用状況を可視化する「健康診断(ヘルスチェック)」の導入からスタートしましたね。当初、現場ではどのような課題に直面していたのでしょうか?

並木様

最初は、活用できる形で顧客リストが整備されておらず、お客様の状態を把握する指標をつくっても、「誰も使わないスプレッドシート」になりかねない状況でした。

ただ、増田さんに用意していただいたフレームワークに、これまでの感覚的な活動を当てはめていくことで、取り組みの全体像が少しずつ整理されていくのを実感しました。ビジネス知識を補うためのタスクもご提案いただき、着実に前進できました。

阿部様

当時からZeQのメンバーは、一人ひとりのお客様に真摯に向き合っていました。ただ、活動が単発的かつ定性的で、担当者とお客様の間に暗黙知として蓄積されるだけになっていたんです。「何をやったのか」「実施前後で何が変わったのか」が、担当者以外には見えにくい状態でした。

増田さんが事象をカテゴリーごとに分類し、定例ミーティングでも「ファクト(事実)」を一貫して求めてくださったことで、目の前の活動が会社の資産としてデータ化されていく実感を得られました。

増田

思いやスキルがあっても、それが形として残らなければ組織の財産にはなりません。活動を可視化し、データとして蓄積することで、初めてチームの成果として証明できます。

そこが整ってきた2年目からは、具体的な目標設計と実践のフェーズに移りましたね。設定したKGI・KPIと、そこから得られた成果をお聞かせください。

並木様

「継続率の向上」と「解約金額の抑制」をKGIに掲げ、設定目標に対して達成率120%という成果を出すことができました。

そこに向かうKPIとして、「2か月に1回は必ずお客様とコンタクトを取る」「お客様ごとの活用プランを作成する」といった具体的な行動指標を定めています。

ZeQ様インタビュー時の並木様の様子
並木様

積極的に対話を重ねるなかで、私たちが単なるツールの販売元ではなく、パートナーとして期待されているのだと実感できました。それがチーム全体の自信につながっています。

増田

皆さんのホスピタリティは本当に素晴らしい。だからこそ、そこにビジネスの仕組みが組み合わされば圧倒的な強みになると確信していました。

各社の状況に合わせてトークのフレームワークを一緒に組み立てましたが、それを見事に実践できたのは、皆さんの真摯な姿勢があってこそです。

定例ミーティングでも、一人ひとりが「このKPIに対してこういうアクションを実施し、次はこの課題に取り組みます」と自分の言葉で報告してくださる。その姿には毎回感動しています。

阿部様

メンバーが自分たちの言葉で活動の目的と成果を論理的に説明できるようになったことは、非常に心強い変化です。

定性的な活動を数値化・明文化して蓄積する仕組みはグループ内でも高く評価されており、ZeQの運用モデルを他社へ展開できないかという話にまで広がっています。

成果を積み重ねて自信をつけたことで、問題が起きてもチーム内で自律的に解決できるようになりました。社内全体を牽引する理想的な組織へと、着実に成長してくれていますね。

蓄積した資産を外部へ発信する、日本を代表するCS組織への挑戦

増田

昨年度は見事に目標を達成されました。今年度は、その成果に再現性を持たせることが大きなテーマになりそうですね。

すでにお客様感謝祭を開催されるなど、お客様との関係を深める新たな取り組みも進んでいます。阿部様は、今後の展望をどのようにお考えですか?

阿部様

目指すのは、AI時代に本当に必要とされる伴走パートナーです。これからのCS部門の価値は、お客様のリアルな声や現場の変化を、どれだけ深く理解できるかで決まると考えています。

情報の整理や分析は、AIによって高度化していきます。一方で、お客様が今まさに何に困り、何を頼りたいと考えてくださっているのか。それは何度も会いに行き、傾聴し、向き合うことでしか分かりません。

CSチームには、不明点の解消や契約維持にとどまらず、お客様との関係性に執着するZeQ文化の醸成を主導してもらいたいですね。

並木様

「Zendeskの導入・活用ならZeQ」とお客様に選んでいただける理由をつくれたことが、現場としての自信になっています。

他社からも導入できるプロダクトだからこそ、選ばれる理由が問われます。お客様感謝祭や食事会といったオフラインでの交流を通じて、パートナーとして強く認識していただけるようになりました。

やりたいことが多くて優先順位をつけられない、組織の拡大にともなって運用を見直したい。そんな企業にこそ、パキシーノさんの支援はおすすめです。

できないことを責めるのではなく、現状と理想のギャップを埋める壁打ち相手になってくれます。安心して前に進むための、確かな後押しになるはずです。

阿部様

増田さんは経営層だけで戦略を描くのではなく、現場のメンバーと一緒に状況を整理しながら進めてくださいます。

全体を見渡しつつ、目の前の課題を一つひとつ紐解き、実行まで伴走する。日々の変化を柔軟に受け止め、泥臭く実務に向き合っていただけるところが、パキシーノさんの強みですね。

増田

ありがとうございます。これからも、ZeQさんが日本を代表するCS組織になっていく過程をともに歩んでいけることを、楽しみにしています。

※インタビュー内容は取材当時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

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