ECサイトのSEO対策完全ガイド!初心者でも売上を伸ばすための具体策を徹底解説


ECサイトを作ったはいいものの、全くアクセスが増えない…



広告費をかけ続けないと、売上が立たない…
そんな状況で、「何もしなくても、勝手にお客さんがサイトに集まってくれたらいいのに!」と願ったことはありませんか?
新商品を発売した時や、広告費をたくさんかけてセールをした時など、ECサイトの運営者なら誰もが一度は思うことだと思います。やはり新しいビジネスを始めるのは難しいですよね。
ですが、正しい知識と手順を理解すれば、初心者でも売上をのばす方法があるのです!
ということで今回は、ECサイトの集客に悩む方へ向けて、SEOの基礎から売上アップにつながる具体策までを分かりやすく解説します!


ECサイトでSEO対策が重要な3つのわけ





お客様は、どんな経路で貴社のECサイトに来ているのでしょうか?



「Web広告」や「SNS」が多いですね
もちろん、それらはすぐに集客できる有効な手段です。しかし、「広告費を止めれば、お客様の流れもピタッと止まってしまう…」そんな不安を感じたことはありませんか?
その不安を解消し、ECサイトを「集客し続ける資産」に変える鍵こそが、SEO対策なのです。なぜ、これほどまでにSEOが重要視されるのか、その3つのわけを具体的な数字と共に見ていきましょう。
- 拡大するEC市場と、激しい競争
- 広告費に頼らない「集客資産」を築ける
- 購入につながりやすいお客様を呼び込める
①拡大するEC市場と、激しい競争
まず知っておくべきは、EC市場が驚異的なスピードで成長しているという事実です。経済産業省の調査によると、2023年の日本国内における消費者向けEC(BtoC-EC)の市場規模は、なんと24.8兆円に達し、前年から9.23%も成長しました。
BtoC-EC市場規模の経年推移(単位:億円)


(令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました)



これはEC事業者にとって大きなチャンスです!しかし、同時にライバルが爆発的に増えていることも意味しますね。
まさに、インターネット上に巨大なショッピングモールが次々と生まれ、無数の店舗がひしめき合っている状態です。この競争の海の中で、ただお店を開いているだけでは、お客様に見つけてもらうことすら困難なのです。
②広告費に依存しない「集客資産」を築けるから
Web広告は、すぐにお客様を呼び込める強力なツールです。しかし、「広告費を止めると、パタリとお客様が来なくなる…」そんな経験はありませんか?
まるで、蛇口をひねっている間だけ水が出るように、コストをかけ続けなければ集客が止まってしまう、いわば消費的な活動と言えます。
一度検索上位に表示されれば、それはインターネット上の一等地に自分のお店を構えるようなもの。広告費をかけずとも、24時間365日、購買意欲の高いお客様が自然とあなたのサイトを訪れてくれるようになります。



つまりSEOは、休むことなく集客を続けてくれる、コストパフォーマンスの高い施策ですね!
この「集客資産」を築けることが、ECサイトがSEO対策に取り組むべき、とても重要なわけです。
③購入につながりやすいお客様を呼び込める
SNSやWeb広告が、街中でチラシを配るように「不特定多数」の人にアプローチするのに対し、検索エンジン経由のお客様は全く性質が異なります。お客様は、明確な「悩み」や「目的」を持ってあなたのサイトにたどり着いています。
例えば、Instagramで偶然かわいいベビー服の広告を見た人は、「素敵だな」と思うかもしれませんが、すぐ購入するとは限りません。しかし、Googleで「ベビー服 女の子 出産祝い 日本製 オーガニック」と検索する人はどうでしょうか?



このキーワードには、「女の子の赤ちゃんへの出産祝いを探している」「プレゼントだから品質の良い日本製がいい」「肌に優しいオーガニックコットンだと、もっと喜ばれるはず」といった、具体的で切実なニーズが凝縮されていますね!
このようなお客様は、もはや単なる訪問者ではなく、レジの前に立っているお客様に近い存在です。
SEO対策とは、そんな今すぐ欲しいと思っている人に、あなたのお店をすぐに見つけてもらうための工夫のことです。
そしてあなたのECサイトにも、まだ出会えていない「質の高いお客様」が必ずいるはずです。
私たちは、そのお客様との出会いを最大化するための具体的なノウハウを持っています。まずは無料相談で現状の課題をお聞かせいただきたいです。
ECサイトでのSEO対策の5つのステップ


ここからは、初心者の方でも実践できる具体的なSEO施策を5つのステップに分けて解説していきます。一つずつ着実に進めていきましょう。
- キーワード選定 - お客様が何を探しているかを知る
- 内部対策 - サイトの土台を整える
- コンテンツSEO - お客様の役に立つ情報を提供する
- テクニカルSEO - 検索エンジンに好かれるサイト作り
- 外部対策 - 他のサイトからの信頼を得る
ステップ1:キーワード選定 - お客様が何を探しているかを知る
SEO対策の出発点は、お客様、つまりユーザーがどのようなキーワードで商品を検索しているかを知ることから始まります。 このキーワード選定がECサイトのSEOの成否を分けると言っても過言ではありません。
例えば、あなたがオーガニックコットンのベビー服を販売しているとします。「ベビー服」という大きなキーワード(ビッグキーワード)で上位表示を目指すのは、競合が多く非常に困難です。



そこで、「オーガニックコットン ベビー服」「出産祝い 女の子 70cm」のような、より具体的で複数の単語を組み合わせた「ロングテールキーワード」を狙うのが効果的です。
- 検索するユーザーの目的が明確なため、購入につながりやすい。
- 競合が少ないため、上位表示を狙いやすい。
- 検索ニーズを幅広くカバーし、潜在顧客も獲得できる。
具体的なキーワードの見つけ方
方法 | 特徴 | 見つけ方の例 |
---|---|---|
サジェストキーワード | Googleの検索窓に入力した際に、自動で表示されるキーワード候補。ユーザーが今まさに検索しているリアルタイムな需要が分かる。 | 検索窓に「ベビー服」と入力すると、「ベビー服 女の子」「ベビー服 おしゃれ」「ベビー服 70」といった候補が表示される。 |
関連キーワード | 検索結果ページの一番下に表示されるキーワード群。入力したキーワードと関連性の高い、別の視点からの検索ニーズが分かる。 | 「ベビー服」で検索した結果ページの下部に、「ベビー服 ブランド」「ベビー服 プレゼント」「韓国 ベビー服」といったキーワードが表示される。 |
キーワードツール | 専用のツールを使うことで、サジェストや関連キーワードを網羅的に、大量に取得できる。 | ラッコキーワードなどのツールで「ベビー服」と検索すると、「ベビー服 どこで買う」「ベビー服 何枚必要」といった疑問形のキーワードも発見できる。 |
選定したキーワードは、後述する商品ページやカテゴリページ、ブログ記事などに盛り込んでいきます。
ステップ2:内部対策 - サイトの土台を整える
内部対策とは、検索エンジンがページをより理解しやすくなるように、タイトルやメタディスクリプションなどを整える方法です。内部対策をしっかりすることで、サイトが上位に表示されやすくなります。



家を建てる前に基礎工事をしますよね。それと同じようにWebサイトという家を堅牢なものにするために内部対策を行うのです!
以下の表は、内部対策の例です。
施策項目 | 内容 | 重要なわけ |
---|---|---|
タイトルタグの最適化 | 各ページのタイトル(検索結果に表示される見出し)に、狙うキーワードを含め、内容が分かりやすいように設定します。 | 本の背表紙にタイトルを書くようなものです。背表紙に何も書かれていないと、どんな本なのか分かりません。ページごとに固有の分かりやすいタイトルをつけましょう。 |
メタディスクリプションの設定 | ページの概要を説明する文章(検索結果のタイトルの下に表示される)を作成します。 | 本のあらすじです。あらすじが魅力的だと、本を手に取って読みたくなりますよね。クリック率に影響する重要な要素です。 |
URLの正規化 | 「www」の有無や「index.html」の有無など、同じ内容なのにURLが複数存在する場合、評価を一つにまとめる設定を行います。 | 同じ家に複数の住所があるような状態を解消します。郵便物が正しく一つの住所に届くように、評価も一つのURLに集約させる必要があります。 |
パンくずリストの設置 | ユーザーがサイト内のどこにいるかを示す道しるべ(例:ホーム > カテゴリ > 商品)を設置します。 | ショッピングモールでフロアマップを見るようなものです。今いる場所が分かれば、迷わずに他の場所へ移動できます。ユーザーと検索エンジンの両方にサイト構造を分かりやすく伝えます。 |
内部リンクの最適化 | 関連するページ同士をリンクで繋ぎます。 | 記事の中で「関連商品はこちら」と別の商品ページにリンクを貼ることで、ユーザーは回遊しやすくなり、検索エンジンもページの関連性を理解しやすくなります。 |
ステップ3:コンテンツSEO - お客様の役に立つ情報を提供する
コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に応える質の高い情報(コンテンツ)を提供することで、集客を図る手法です。



ECサイトでは、商品ページ自体がコンテンツであり、ブログなども使ってお客様との接点を増やせます。
以下はコンテンツSEOの例です。
施策の場所 | 目的 | 具体的なアクション例 |
---|---|---|
商品ページ | お客様の購買意欲を最大化し、信頼性を高める。 | ・商品説明文の充実: スペックだけでなく、商品を使うことで得られる「価値」や「体験」を伝える。 ・高品質な商品画像: 様々な角度からの写真や、利用シーンがイメージできる画像を複数掲載する。 ・口コミ・レビューの掲載: 実際に購入したお客様の声を載せ、信頼性を担保する。 |
カテゴリページ | 特定のジャンルを探しているユーザーのニーズに応え、ページのSEO評価を高める。 | 「20代向け ワンピース」などのページで、そのカテゴリ商品の魅力や選び方のポイント、トレンド情報などを解説する文章を追加する。 |
ブログ記事 | すぐに購入はしない「潜在顧客」との接点を作り、将来の優良顧客へと育成する。 | ・「失敗しない出産祝いの選び方」のような、お客様の悩みや疑問に答えるお役立ち記事を作成する。 ・記事の中でおすすめ商品を紹介し、自然な形で商品ページへリンクを貼って購買へとつなげる。 |
コンテンツSEO(コンテンツマーケティング)を基礎から実践まで体系的に学びたい方はこちら!


ステップ4:テクニカルSEO - 検索エンジンに好かれるサイト作り
テクニカルSEOは、表示速度やスマホ対応など、サイトの動きや仕組みを整える施策です。



少し専門的な内容も含まれますが、ECサイトのパフォーマンスを大きく左右するためとても大切です!
以下の表は、テクニカルSEOの例です。
施策項目 | 内容 | なぜ重要か?(分かりやすい例) |
---|---|---|
サイトスピードの改善 | ページの表示速度を速くします。画像のファイルサイズを圧縮するなどの対策が有効です。 | レジの行列が長いお店には並びたくないですよね。ページの表示が遅いと、ユーザーは待てずにサイトを離れてしまいます。Googleも表示速度を評価項目の一つとしています。 |
スマートフォン対応 | スマートフォンでサイトを見た時に、文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりしないように、表示を最適化します。 | 今や多くの人がスマートフォンで買い物をします。スマホで使いにくいサイトは、お客様を逃しているのと同じです。 |
構造化データマークアップ | 検索エンジンがページの内容(商品名、価格、レビュー評価など)をより深く理解できるように、専用のタグで情報を伝えることです。 | 商品に値札や原材料表示をつけるようなものです。情報が整理されていると、検索エンジンはそれを理解します。そして検索結果に価格や評価(リッチリザルト)を表示してくれることがあります。これによりクリック率の向上が期待できます。 |
ステップ5:外部対策 - 他のサイトからの信頼を得る
外部対策とは、主に他のサイトから自社サイトへのリンク(被リンク)を獲得するための施策です。



質の高いサイトからのリンクは、検索エンジンからの信頼性の証となります!そしてサイト全体の評価を高める効果があります。
以下の表は、外部対策の例です。
施策 | 内容 | なぜ被リンク獲得につながるのか? |
---|---|---|
質の高いコンテンツ作成 | ユーザーの悩みを解決するお役立ち記事や、独自の調査データ、詳細な商品レビューなど、「これは他の人にも教えたい!」と思ってもらえるような価値あるコンテンツを作成する。 | 読んだ人が「役立つ情報源」として、自身のブログやサイトで自然に紹介・引用(リンク)してくれる可能性が高まります。これが最も理想的な被リンクの形です。 |
SNSの活用 | X(旧Twitter)やInstagramなどで新商品情報やお役立ち情報を積極的に発信し、ユーザーとの交流を深める。キャンペーンなどで情報の拡散(シェア)を狙う。 | SNSで情報が拡散されると、より多くの人の目に触れる機会が増えます。それを見たブロガーやメディア関係者が、自身の記事であなたの商品やサイトを取り上げてくれる(リンクしてくれる)きっかけになります。 |
プレスリリースの配信 | 新商品の発売やキャンペーン、独自の調査結果などをニュースリリースとしてメディア向けに配信する。 | ニュースサイトや専門メディアがその情報を取り上げ、記事内で公式サイトへのリンクを掲載してくれることがあります。メディアからのリンクは、非常に信頼性が高く、SEO効果も大きいとされています。 |
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ECサイトSEO特有の3つの課題と対策


ECサイトのSEO対策は、一般的なWebサイトとは少し違った難しさがあります。ここでは、ECサイト運営者が必ず直面する3つの大きな課題と、その具体的な対策をセットで解説します。
- 意図せず「重複コンテンツ」が発生しやすい
- サイト構造が「複雑」になりがち
- 販売終了・在庫切れページの管理
課題①:意図せず「重複コンテンツ」が発生しやすい
【課題】
ECサイトでは、中身がそっくりなページ(重複コンテンツ)が大量に生まれがちです。これは同じ商品の色違い・サイズ違いでURLが分かれたり、商品を並び替える機能を使ったりすることが原因です。
結果として、検索エンジンはどのページを評価すれば良いか混乱し、SEOの評価が分散してしまいますね。
【対策】
- URLを1ページに集約する:そもそも色やサイズでURLを分けない方法です。1つの商品ページ内で、ユーザーが選択すると画像や在庫だけが切り替わるようにします。SEO評価が完全に1つのURLに集約されるため最も強力で、ユーザーにとっても利便性が高いです。
- canonicalタグの活用: URLが分かれてしまっている場合、どれが「正規のページ」であるかをcanonicalタグで検索エンジンに伝え、評価を集約させます。
- ページ内容の差別化: 各ページの商品説明文をその色ならではの表現で書き分けたり、専用の画像を多く掲載したりします。これによりそれぞれが独立した価値のあるページだと認識させます。
課題②:サイト構造が「複雑」になりがち
【課題】
商品カテゴリが増えるほど、サイトの階層は深くなっていきます。そして「トップページ > 大カテゴリ > 中カテゴリ > 小カテゴリ > 商品ページ」のように、お客様が目的の商品にたどり着くまでに何度もクリックが必要になりがちです。
結果として、ユーザーにとって不便なだけでなく、検索エンジンがサイトの奥深くにあるページを見つけにくくなってしまいます。
【対策】
- パンくずリストの設置: ユーザーがサイト内のどこにいるかを示す道しるべ(パンくずリスト)を必ず設置します。
- クリック階層を浅くする: 重要なページには、トップページから3クリック以内でたどり着けるようにサイト構造を設計します。そして、関連商品への内部リンクを充実させましょう。
課題③:販売終了・在庫切れページの管理
【課題】
長年運営しているECサイトほど、販売終了になった商品や、一時的に在庫が切れた商品のページが増えていきます。これらのページを「もう売っていないから」という理由で安易に削除してしまうのは、非常にもったいない行為です。
削除すると、そのページが積み上げてきたSEO評価をすべて失うことになってしまいます。
【対策】
- サイトマップの活用: 新商品ページなどを検索エンジンに素早く認識させるため、サイトマップを定期的に更新し、Google Search Consoleから送信します。
- 販売終了ページの適切な処理: 後継商品がある場合は、新しいページへ「301リダイレクト」で評価を引き継ぎます。後継商品がない場合はページを削除せず、関連商品へ案内するなどして、サイト内を回遊してもらう工夫をしましょう。
もし、こうした専門的な課題を前に「自社だけでは難しそうだ…」と少しでも感じたら、ぜひ一度ご相談ください!
FAQ(よくある質問)
結論:ECサイトのSEOは、お客様視点でコツコツと
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
「やるべきことがたくさんあるな…」と、少し圧倒されてしまったかもしれませんね。
確かに、SEO対策は魔法の杖ではありません。今日対策して、明日すぐに売上が2倍になる、というものではないのです。
「この商品はどんな人の生活を楽しくするだろう?」
「どう説明すれば、この商品の本当の魅力が伝わるかな?」
そんな風に、一人ひとりのお客様に語りかけるように書くことが、最高のSEO対策です。お客様に愛されるサイトは、自然と検索エンジンにも愛されるようになるのです。



SEO対策とは、例えるなら、ファンを一人ひとり増やす地道な作業です。すぐに大きな結果は出なくても、今日あなたが植えた一本の木が、やがてお客様が自然と集まる大きな森となり、理想のお店を育ててくれるはずです!
さあ、まずは商品ページ一つの説明文を見直すことからでも構いません。今日からできるその小さな一歩が、あなたのECサイトの未来を大きく変えるはずです!


「売れない」から「売れる」へ。
EC改善サービス
貴社のチームの一員として戦略立案から施策実行、改善まで伴走することで、中長期的な売上向上にコミットします。
まずは現状を一緒にチェック。
データを見ながら、課題や改善の優先度を整理し「今やるべきこと」を共有します。